行ってますか?定期健診

 

 4カ月に一度は受けよう

 ある日、ひと通りの治療が終わった中年の患者さんが帰り際に「これで2〜3年は大丈夫ですね?」と聞かれましたので、「健康な状態を保ちたいならば、4カ月に1回くらい定期健診にいらしてください」とお話しました。その患者さんは歯周病の治療を行い、ほぼ治癒したのですが、定期的にチェックして再発を防ぐ必要性があったためでした。

 われわれ歯科医師は治療が目的で来院する患者さんの歯科治療をするとともに、治療が終了した後も、その患者さんが健康な状態を保ちながら生活し、自己管理を継続して長期的に健康でいてほしいと願っています。そのためにはその患者さんの病状に応じた定期健診が重要になってきます。

 むし歯や歯周病は感染症でありながら、生活習慣病の性格が強い疾患です。加齢による成長や歯の萌出(ほうしゅつ)・喪失、全身状態の変化はもちろんのこと、生活環境が変わるにつれて個人個人のライフスタイルも変様して、同時に歯科疾患へのリスクの質や量も変化していきます。

 「定期健診」を受診して、そのリスクの状況に応じた健康指導やプロフェッショナルケアを受けることで自己管理のモチベーションを継続して、お口の健康を保つことができるのです。詳しくはかかりつけ歯科医にご相談ください。

(県歯科医師会)