クレンチングと舌圧痕

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 噛みしめ時間の長さ原因

 Q 先日、何気なく口の中を鏡でのぞいた際、舌の左右の横へりが、ギザギザな感じになっていることに気づきました。ほぼ左右対称に1センチ弱の幅でへこみのようなギザギザがあるのですが、ひりひり感や赤み、出血はありません。傷のような雰囲気でもないようです。すると妙に気になりだし、妻を呼んで口の中をのぞいて自分の舌と比べてみましたが、妻の舌の横へりは、ツルツルした滑らかな状態でした。ちなみに妻は、健康できれいな歯が自慢ですが、私は、中年期に入ってから歯周病に悩まされています。

 A まず、鏡を手に取り、口を閉じてご自分の顔をご覧になってみてください。口元(口唇)の形が、「への字」になっていませんか?その時、上下の歯が接触した状態になっていませんか。また普段、食事以外の時間でも歯を接触、または噛(か)みしめた状態で過ごしていませんか。ほおの裏側の粘膜の舌と同じぐらいの高さに、水平な白い線のような跡がついていませんか。もし、すべて当てはまるようでしたら、ご質問の舌の横へりのギザギザは、「クレンチング」という日中や夜間に上下の奥歯を接触させた状態を長く続ける習癖による可能性が高いと推察されます。

 この習慣は、音を発する歯ぎしりと異なり、自分で異常なものであるという認識が持ちにくいのですが、通常、1日で上下の歯が接触する時間の合計は、そしゃく時など、せいぜい20分程度といわれているのに対して、数10倍の時間、歯や歯ぐきに負担をかけることとなり、歯周病などを発症している場合は、増悪させる因子として働くことが分かっています。噛みしめを長く続けた場合、舌やほおが歯列に押しつけられ、ギザギザまたは白い痕となって残ってしまうのです。

(県歯科医師会)