歯ぎしり

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 歯周病や顎関節症の一因に

 睡眠中の歯ぎしりは、いびきのようになかなか自覚しにくいものです。歯ぎしりは、ストレスと密接な関係があることは良く知られていますが、それ自体は、病的なものではなく、ストレスを発散するための生理的な行動の一つと考えられています。

 歯ぎしりで問題になるのは、かみしめる力が食事の時の最大で約2倍と強く、数分から数時間、持続的に働くことにあります。食事をする時のかむ力は、歯の根の周りの歯根膜にあるセンサーが、かむ物の硬さを感知して、歯周組織に必要以上の力が加わらないように制御しています。

 ところが、寝ている間はこれが機能しないため、歯ぎしりによる過度の力が歯周組織や顎(あご)の関節にダメージを与えることがあります。歯ぎしりによって歯が強く動かされると、歯と歯肉の接合部が破壊されるため細菌が感染しやすくなり、歯周病の誘因や増悪の原因ともなります。また、顎の関節は、他の関節と違い、いろいろな方向に動かせるように複雑な構造になっています。そのため、必要以上の力が持続的に加わると、負担が増し、顎(がく)関節症の一因となります。

 そのほか、まだはっきりとしていませんが、睡眠時無呼吸症候群との関連性も指摘されています。歯ぎしりの治療としては、就寝時、歯を保護するためのマウスピースの装着や場合によっては、かみ合わせの治療も必要となってきます。

 歯ぎしりが気になる方、起床時に歯や顎に違和感がある方は、かかりつけ歯科医にご相談ください。

(県歯科医師会)