認知症患者の「くち」を守る

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 適切な口腔ケアの継続を

 近年、認知症高齢者は全国で200万人以上であると推計され、急激に増加しており、決して特別な存在ではなくなってきています。

 われわれ歯科医療の現場でも、うるさいくらいに元気だったおじいちゃんが認知症を発症されて1人では来院できなくなり、ご家族が毎回治療に付き添って来られるといった光景を見かけることが最近多くなってきています。

 認知症の方は日常生活の自立度が高い一方で口腔(こうくう)清掃能力の低下が著しく、また、入れ歯の正しい使用ができにくくなるといった特徴があり、むし歯や歯周病が急速に進行して歯を喪失していき、認知症の症状とも相まって食事がしづらくなり、食欲も減退していく傾向があります。できるだけ症状が軽度のうちに患者さんの口腔内の状態を正確に把握して適切な清掃指導・口腔ケアを家族や介護者の協力のもとで継続して行っていくことで歯の喪失を防ぐことができるのです。

 認知症介護の場で重要なのは家族の方々の理解・協力です。ぜひ、定期的にかかりつけ歯科医による健診を受けられ、認知症患者さんの「くち」を守るとともに、豊かな食生活を続けられるようにされてはいかがでしょうか。

 

(県歯科医師会)