障害者の通院

 

 メンテナンスがより必要

 皆さんの周りに障害のある方はいらっしゃいますか?

 縁あって養護学校の子どもたちと触れ合う機会がありました。障害はさまざまで、軽度の場合は開業医でも治療可能ですが、心臓疾患などがある場合は、開業医では予防治療にとどまり、その他の治療は小児科、歯科を伴う病院でないとできない場合もあります。

 子どもたちは感情を少し上手に表現できないだけで、何ら変わりはありません。決して特別な子どもたちではありません。初めは意思の疎通がうまくいかないこともありますが、これは初対面であれば皆同じです。

 何回か通院して来ると彼らの意思が伝わってきます。彼らはこだわりが多いことがあり、音が苦手な子、スタッフの立ち位置まで指定する子、私たちに「お疲れさま〜」と声を掛けて帰る子など性格はさまざまですが、みんな目がキラキラしているところは共通しています。虫歯の治療や自宅での歯磨きをフォローするため、将来のための社会勉強で子どもたちが通院しています。

 治療後のメンテナンスはどなたでも必要ですが、薬を服用していて歯肉がはれたり、自宅でのケアだけでは難しいケースも多いため、メンテナンスがより必要となります。

 今回は障害者と書きましたが、これに代わる言葉が見つからないものかと苦難しました。彼らは決して障害者ではありません。公的に使用される言葉も変更されないかと望むところです。

(県歯科医師会)