キシリトール

 

 虫歯予防へ補助的に利用

 世界各国で歯の健康のために「キシリトール」が有効であると薦められています。

 キシリトールは代替甘味料の一つでイチゴやホウレン草など日常で口にする食物にも微量に含まれていますが、多くはシラカバやカシなどの樹木から抽出される成分で、砂糖と同等の甘味を持っています。

 キシリトールの利用法としては、砂糖の代わりに使ったり、キシリトール入りのガムやあめ(ノンシュガー)を食べるといった方法があります。

 口の中にいるミュータンス菌は、あらゆる糖を分解して酸を作ります。虫歯とは、その酸によって歯が溶けてしまっている状態をいいます。

 ところが、ミュータンス菌はキシリトールを分解できないため、酸を作れないのです。また、ミュータンス菌はキシリトールを吸収しているうちに他の糖を発酵させる力もなくなって発育しなくなり少なくなるのです。

 さらに長時間(3カ月以上)繰り返しキシリトールを食べていると口の中の菌の種類が変わり、ミュータンス菌でありながら虫歯をつくる能力のない性格のミュータンス菌が増えるらしいのです。

 キシリトールはあくまで虫歯予防の補助的方法ですので、食後早めのブラッシングは大切です。

 また、一度に大量に取るとおなかが緩くなる作用があるので注意しましょう。

(県歯科医師会)