フッ素
洗口液や塗布で虫歯予防
フッ素という名前はホタル石(フローライド)に由来し、燃やすと青白く光ることからその名がついています。フッ素といえば、鍋やフライパンのコーティングを思い出しますね。
また、虫歯予防のために、歯科領域でも使われていることをご存じの方も多いと思います。一番身近なところでは、歯磨き剤への配合です。約9割の歯磨剤に使われ、磨くごとにフッ素が歯に触れ、虫歯になりにくくなります。
歯科医院で購入できるフッ化物洗口液(ぶくぶくうがいができる4歳前後から使用可)もお勧めです。安価ですし、継続して洗口することでかなりの予防効果が得られます。
年齢を問わず使用できますが、子どもの方が歯が柔らかくフッ素を取り込みやすく効果が高いです。
歯科医院で塗布する高濃度のフッ素もあります。歯のクリーニング後に塗布してもらうとより効果的です。
ごく一部で、フッ素は毒だという意見を耳にしますが、通常の使用量では、全く問題なく、歯を守るメリットだけです。
アメリカの人口の約70%は、水道水に含まれるフッ化物を調整して、フッ素を摂取できるようになっています。それに比べ日本は、フッ素の応用に関して遅れていますので、積極的にフッ素を利用し歯を守りましょう。
(県歯科医師会)