矯正治療開始時期について
早期発見へ専門医相談を
Q 矯正治療はいつごろから始めたらよいですか?
A 治療開始時期は、乳歯列期(6歳以下)、乳歯と永久歯の混合期(以下混合期・7〜10歳)、永久歯列期(11歳以上)に大きく分けられます。
Q 乳歯が残っている時期から始めるのですか?
A 矯正治療は永久歯がそろってから始めるものと思われていますが、歯並びの状態や程度によって開始時期が各個人で異なります。
混合期は、前歯のねじれや乱ぐい歯の相談が多い時期ですが、顎の骨の成長を利用した矯正治療が行いやすい時期でもあります。この時期の不正を放置しておくと、顎の発育に障害を来すことがあります。この結果として永久歯列期に八重歯や乱ぐい歯が発生しやすくなります。
矯正治療を混合期に開始すると、それらのことを回避でき、歯を抜く可能性が低くなります。永久歯列期では顎の成長を利用することができないため、上下左右の小臼歯4本を抜いて治療するのが一般的です。
Q 早く始めると歯を抜かなくても治療できるのですか?
A 状態によりますが、歯を抜く可能性はかなり低くなります。また、混合期の矯正治療は部分的な装置や取り外しができる装置で行うことが多く、永久歯列期に、本格的な矯正治療を必要としない場合もあります。
Q 早期発見・早期治療が重要なのですね?
A 矯正治療は、いつからでも開始できますが、最適な時期というのは各個人で異なります。専門医に相談して、適切なアドバイスを受けてください。
(県歯科医師会)