虫歯予防とフッ化物

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 規則正しい食生活が大切

 虫歯はどうしてできるのでしょう。あらためて虫歯ができる過程を知り予防に役立てましょう。

 飲食物中の糖分を歯垢(しこう)に含まれる細菌が分解し、酸を産生します。そして、口腔(こうくう)内の酸性度がある一定以上(臨界pH)に強まると、歯からカルシウムなどのミネラルが溶け出し始めます。これを脱灰(だっかい)と呼びます。

 脱灰が進むと虫歯になってしまいます。しかし、唾液の中和作用(緩衝能)でミネラルが再び歯に沈着されてきます。これを再石灰化と呼び、これにより歯は自然に修復されることになります。歯の表面ではいつもこの脱灰と再石灰化が繰り返されているというわけです。

 虫歯は次のようになると発生します。

 ▼脱灰と再石灰化のバランスが脱灰に傾く。

 ▼糖分を含む飲食物を回数多く、または長時間にわたって取る(再石灰化の時間が少ない)。

 ▼歯垢がたくさんある(酸を産生する細菌がたくさん口腔内に存在する)。

 ▼唾液分泌の低下(唾液の浄化・中和作用が低下する)。

 一方、虫歯を予防するには、この逆をいけば良いことになります。

 ▼脱灰と再石灰化のバランスを再石灰化に傾かせる。

 ▼規則正しい食生活。

 ▼プラークの除去。

 ▼よくかんで唾液を分泌させる。

 間食の回数が多く(常に何か食べている)、口の中に停滞している時間が長い食べ物(あめやキャラメルなど)が好きな子どもは要注意です。

 ところで、どうしてフッ素は虫歯予防に効果的なのでしょうか。フッ化物には脱灰を弱め再石灰化を強める働きがあります。フッ素イオンの虫歯予防における作用には主に次の三つがあります。

 〈1〉石灰化の促進...初期虫歯の進行を止め、さらに健全な歯質へと修復します。また、唾液中の一定濃度のフッ素イオンは歯質を保護します。

 〈2〉耐酸性の向上...歯を形成するリンとカルシウムの結晶体であるハイドロキシアパタイトを耐酸性にし、脱灰から守ります。

 〈3〉抗酵素作用...細菌が持つ酵素の働きを抑え、酸の産生を抑制します。

 甘いおやつや飲物を取る回数を減らし、規則正しい食生活を心掛けることが大切です。そして、毎日のブラッシングを習慣にし、フッ素を上手に利用して虫歯を予防しましょう。

(県歯科医師会)