口を開けない人のケア

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 心理か疾病かよく観察を

 介護をなさっていらっしゃる方から、「歯磨きをしてあげようと思うのですが、口を開いてくれません。どうしたらよいでしょう」と聞かれることがよくあります。

 結論から先に言ってしまえば、開いてくれない人の口を、パッと開かせるような、うまい方法はありません。とはいっても、緊急的な場合は別として、嫌がる人の口を無理やり開かせるわけにもいきません。

 まず、口を開かない理由を考えてみてください。実は開きたくても開けられないのか、介助されることを嫌がって拒んでいるのかなど、開かない原因を確かめる必要があります。

 開きたくても開けられない場合には、何らかの不都合が口の周辺に起きていることが考えられます。そのようなときには、原因を突き止め、不都合を解除しなければなりません。それには、日ごろから、むし歯の有無、歯肉や頬粘膜の腫れ、歯の動揺、口腔(こうくう)粘膜の色などの観察が大切です。

 では、介護拒否や介護抵抗で口を開いてくれないようなときには、どうすればよいでしょう。

 介護に対する抵抗や拒否は、心理的な面や疾病の特徴に影響されていることが多いと思われます。

 生活全般の中で、より受け入れられる介護の方法を考える中で、口腔ケアの方法やタイミングなどを見直す必要があるかもしれません。

 介護する人とされる人の人間関係や関わり方が、重要なポイントになることもあるでしょう。

(県歯科医師会)