環境変化と歯周病

 

 生活習慣の見直しが大切

 歯周病とは歯と歯肉の隙間にたまったプラーク(歯垢(しこう))中の細菌が原因となって発症します。歯肉に炎症を起こした「歯肉炎」の状態であれば、プラークや歯石を取り除くことによって、元の健康な状態に戻すことができます。

 歯と歯肉の境目には「歯肉溝」と呼ばれる浅い溝があります。そこにたまったプラークの中の細菌が、歯周病の原因になります。また、「口腔(こうくう)内の環境」や「生活習慣」には、間接的に歯周病を引き起こしたり、悪化させたりするリスクファクター(危険因子)が潜んでいます。

 口腔内の環境の局所的リスクファクターとして歯石・歯並び・不適合な冠・「口呼吸」や「歯ぎしり」などの不良習癖があります。また、生活習慣の全身的リスクファクターとして喫煙・糖尿病・ストレス・不適切な食習慣があります。

 新年度が始まり、生活習慣(ブラッシング、喫煙、食生活など)が変化して精神的ストレスによって体の抵抗力が弱くなったり歯周病が悪化しやすい状態になります。

 歯周病を予防・改善していくためには、口腔内環境はもちろん、生活習慣を見直して、全身の健康状態を整えていくことが大切です。

 歯周病予防のため定期的に歯科医院を受診し、規則正しい生活習慣と適切なブラッシング指導を受けましょう。

(県歯科医師会)