定期健診のすすめ

 

 口の健康状態知っておこう

 あなたは自分の歯が何本あるかご存じですか? この質問をすると、意外と答えられる人は少ないようです。歯はそのほとんどが口の中に隠れているため、痛みがないとあまり気にかけないからかもしれません。

 永久歯列は親知らずを除いて28本あり、それぞれの歯は大切な役割を持っています。むし歯や歯周病などで歯が失われると、ブリッジや入れ歯によって、失った機能を回復する治療が必要になります。

 歯が20本以上ある場合は、それほど不自由なく食事をすることができますが、20本以下になるとなかなかそうはいかなくなってきます。治療で作った入れ歯も違和感が強くなり、満足に食事をすることが難しくなることもあります。

 以前から日本歯科医師会が8020運動を掲げているのもそのためです。80歳で20本歯を残そうという目標です。しかし、残念ながら現在、日本人の80歳の平均歯数は約10本です。他の先進国と比較すると、決して多い数とは言えません。それは「悪くなってから治そう」という考えがあることも理由の一つに挙げられます。

 予防が盛んな国々では日常のセルフケアのみならず、定期健診によるプロフェッショナルケアが一般的に行われています。自分の大切な歯を守っていくためには、まずは口の健康状態を知ることが大切です。

 定期的な健診を受けていない方は、ぜひ受診されることをお勧めします。

(県歯科医師会)