食いしばりに注意

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 心身に悪影響 リラックス大事

 「歯を食いしばって頑張る」という行為は、日常化すると歯にとっては決して良くはありません。歯を食いしばる力はとても強く、一般的には自分の体重ほどの力が奥歯にかかるといわれています。

 人間は本来、会話や食事以外の安静時には、歯と歯は接触していないのが正常で、唇は閉じていても口の中では上下の歯と歯はわずかに数ミリ開いています。

 それが、「食いしばり」により常に強い力が歯にかかり続けていると、歯の摩耗、知覚過敏、歯の亀裂、ひどいときには歯が割れるといった弊害が生じます。歯を支える骨や周りの組織が壊され、歯周病が悪化したりもします。

 また、かむために使われている筋肉に緊張状態が続き、顎(がく)関節にも負担がかかるので、顎が痛い、口が開けづらいといったいわゆる顎関節症の要因の一つとなり得ます。

 ストレスを抱えながら歯を食いしばって頑張る行為は、交感神経が常に働いている状態が続いていることになるため、自律神経のバランスが崩れ、歯や顎以外の全身にも悪い影響が出てくることが予見できます。

 がむしゃらに事に臨むよりも、リラックスして臨んだ方が、実はその人本来の能力が発揮できることが多かったりするものです。もし、食いしばっていることに気付いたら、いったん全身の力を抜き、歯と歯を離して肺の空気をゆっくりと吐ききって深呼吸してから、「歯を食いしばらずに」頑張ってみましょう。

(県歯科医師会)