口呼吸
子どものうちに改善必要
子どものかみ合わせを心配する保護者が増えています。話を聞くと(1)歯が並びきれずに不揃(ぞろ)いになっている(2)上の歯や顎が前に出ている(3)下の歯や顎が前に出ている(4)上下の歯をかみ合わせたとき隙間ができてしまう--の四つのパターンになります。
それぞれ、原因を含め異なるものかといえば、そうでもありません。かなりの頻度で共通することがあります。それは、「口呼吸」です。
鼻が詰まる、口をポカンと開けていることが多い、いびきをかくことがある。何か飲み込むとき舌が前に出る、扁桃腺(へんとうせん)が腫れやすく風邪をひきやすい、中耳炎になりやすい、寝汗をかくなど、こんな症状がみられたら口呼吸かもしれません。この口呼吸が歯並びを含め、さまざまな悪影響をもたらしている可能性があるのです。
そしてこのような、骨格に問題が見られる場合、成人より小児期の方が改善しやすいのです。なぜかというと、小児の顎は成長過程(骨のつなぎ目が完全にくっついていない)で広げやすいからです(特に上顎)。舌の癖も成人になる頃までにその動かし方に慣れてしまうため、改善が容易ではありません。そのため、小児期のうちに、改善することが大切なのです。
さて、歯並びのチェックと併せて口呼吸のチェックも!
(県歯科医師会)