酸蝕症

(数字はいいね)  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 エナメル質が溶ける病気

 むし歯・歯周病に続き、第3の歯科疾患が「酸蝕症(さんしょくしょう)」です。「酸蝕症」に罹患(りかん)した歯のことを「酸蝕歯(さんしょくし)」といい、6割の方がかかっているともいわれています。スポーツドリンク、ワイン、柑橘(かんきつ)類やビタミンCを含むサプリメントなど酸性の強い飲食物の摂取により、知らないうちに歯の表面のエナメル質が溶けてしまう病気です。酸蝕症にかかると歯が薄くなり、歯が欠けたり象牙質や神経が露出することで、しみる(知覚過敏)、へこむ、詰め物が取れる−などの症状が出ます。

 原因は、偏った食生活や誤った歯磨き方法・習慣などのほか、摂食障害、口腔(こうくう)乾燥症、胃食道逆流症などの病気と関係しています。

 酸蝕症は生活習慣から発症する疾患でセルフケアが重要です。まずは、酸性の強い食品をダラダラと取り続けないことです。食後は水やお茶で口をゆすぎ、酸を洗い流し、口の中に残った酸を唾液が中和してくれるのを待ちます。その後歯を磨くようにすると良いともいわれています。睡眠中は唾液の量が減少し酸の影響を受けやすくなるので、就寝前は特に丁寧に歯を磨くことで予防ができます。

 酸蝕症に罹患した歯は、専門的なケアと処置が必要です。日頃から定期健診を受け、むし歯・歯周病も含め酸蝕症の傾向がないかどうかのチェックを受けることが大切です。

(県歯科医師会)