矯正歯科治療

 

 歯並びとかみ合わせ治す

 矯正歯科治療とは悪い歯並びやかみ合わせを治す治療です。基本的には自分の歯を削ってかぶせたり差し歯にすることはありません。

 治療は、矯正装置を通して歯やあごにゆっくりと力を加えて動かし、歯並びとかみ合わせを治していきます。

 不ぞろいな歯並びや、上下のかみ合わせが悪い状態を不正咬合(ふせいこうごう)といいます。不正咬合の場合、〈1〉食べ物がよくかめない〈2〉むし歯になりやすい〈3〉歯周病になりやすい〈4〉うまく発音ができない〈5〉口臭の原因になる〈6〉あごの関節に負担をかける〈7〉歯を折ったり、けがをしやすい〈8〉心理的に劣等感を持ちやすい―など、さまざまな問題が生じやすくなります。

 不正咬合には主に次のような種類があります。上の歯が出ている出っ歯(上顎前突(じょうがくぜんとつ))、かんだときに下の歯が前に出ている受け口(反対咬合)、歯の並びが乱れている叢生(そうせい)(乱杭歯(らんぐいば)や八重歯)、かんだときに上下の歯が一部しかかみ合わない開咬(かいこう)、歯と歯の間に隙間がある空隙歯列(くうげきしれつ)、先天性異常が原因で起こる唇顎口蓋裂(しんがくこうがいれつ)などによる歯列不正、また手術が必要となる顎変形症(がくへんけいしょう)などです。

 これらの症状が気になる方はまずはかかりつけ歯科医師に相談してみましょう。(県歯科医師会)