歯科のエックス線撮影
放射線量気にせず検査を
歯科でのエックス線検査に不安を感じる方もいると思います。浴びる放射線量は他のエックス線検査と比較しても低く、実効線量も微量なので、一度に何万枚も撮影しない限り、皮膚や目に障害が生じない量です。
内部被ばくとも異なり、極めて短い時間で身体を通り抜けますし、発がんのリスクもほとんど無視しても差し支えないレベルです。
また、撮影で使われるエックス線は電流を流して発生させた熱電子を使って発生させるものなので、レントゲン室に放射性物質があるわけではありません。どの歯科医院のレントゲン室も鉛で遮蔽(しゃへい)されているので、エックス線が外部に漏れる心配もありません。
妊娠中や妊娠の可能性のある方が万全を期して、あるいは不安を誘発しないために、エックス線撮影をしないという選択をすることもありますが、生殖腺や胎児が受けるエックス線の量は極めてわずかです。
万が一、妊娠に気付かずに撮影しても、これまでに歯科のエックス線撮影が原因で障害が起きたという報告もなく、全く心配はありません。
エックス線撮影は、肉眼では見えない歯や顎の骨の中の情報を得るための重要な検査です。デジタルエックス線撮影など技術も進歩してきており、被ばく量もさらに低くなってきています。安心して検査を受けてください。(県歯科医師会)