内部被ばく、大半食材から 

 
内部被ばく、大半食材から

イラスト・seesaw.

 体内に取り込まれてしまった放射性物質から放射線を浴びることを、内部被ばくと呼びました。今回の事故によってまき散らされた放射性物質のうち、圧倒的大部分を占めるのはセシウムであり、それを体内に不必要に取り込まないように食品検査などさまざまな対策がなされています。

 内部被ばく検査で、体内に比較的多くのセシウムを取り込んでいた人は、全員が汚染された検査を経ない特定の食品を継続的に食べていた人に限られました。

 除染作業を行ったとか、日常生活でマスクをしていなかった、といった理由ではありません。土ぼこりが多く舞う際、大量の空気を通したフィルターを調べれば、ほこりの中に放射性物質が完全にゼロという状況にはなりません。しかしながら、現状の内部被ばくの原因のほとんどは食材由来であり、空気は関係ありません。