適切に医療被ばく見極め 

 
適切に医療被ばく見極め

 病院では診断や治療のために放射線が用いられます。CT検査は、その検査する場所により被ばく量が異なり、胸のCTでは約7ミリシーベルト、おなかのCTでは10ミリシーベルトを超えることもあります。

 数値だけで言うのであれば、CT検査は、現在の日常生活で浴びる被ばくの数年分を、数秒の検査時間内に浴びてしまうという計算になります。日本は世界的に見てCTの配置台数も多く、医療での被ばくが多いことが分かっています。放射線の影響はあくまで量の問題であり、医療被ばくであっても不必要に何度も検査を行うべきではありません。

 しかしながらCT検査は、医療を行う上で、より正確に診断し、治療するために必要不可欠な検査の一つです。安易な繰り返しの検査は控えるべきですが、放射線検査はしないというのも極論です。検査をする・しないのメリット、デメリットを相談し、最適な道を見つけていくことが重要です。