時間 距離 遮へいの3原則  

 
時間距離遮へいの3原則 

 とある放射線源からの外部被ばくを少なくするには、以下の三つの方法があります。

 一つ目は、放射線にさらされる「時間」を短くすること。浴びる時間が半分になれば、被ばく量は半分になります。

 二つ目は、放射線を発するものと離れて「距離」をとること。被ばく量は、距離の2乗に反比例し、距離を2倍にすれば、線量は4分の1に、3倍になれば、9分の1になります。

 三つ目は、放射線を発するものとの間に壁などの「遮へい」を置くこと。形によりますが、木造の家の中では、家の外からの放射線は遮へいされ、家の外の40%に、ブロックやレンガ造りでは、さらにその半分の20%程度に低減することが知られています。

 これらは放射線防護の3原則と呼ばれ、被ばく量を減らす有効な手だてではあります。しかしながら、行き過ぎた防護は生活に支障を来し、逆に健康を害することもあり、生活に応用する際には注意が必要です。