放射線の次世代影響なし

 

 放射線被ばくによって、これから生まれてくる世代に影響があるのではないか? という質問を受けることがあります。

 外部被ばくが大部分を占めた広島・長崎での原爆投下後、妊娠して生まれてきた世代(被爆2世)の健康影響は、現在に至るまで継続的に調査が行われています。結果、現時点でがんやその他の疾患が増加しているということは認められていません。内部被ばくが注目されたチェルノブイリ事故後においても、事故後生まれた世代について健康影響は認められていません。これは動物実験や試験管の中の話ではなく、実際の人間のデータです。

 しかも県内での被ばくは、外部被ばくと内部被ばくいずれも広島・長崎やチェルノブイリと比べてかなり低く、比較すること自体もむちゃなレベルです。県内での生活は放射線による次世代への影響を危惧しなければならない状況には全くありません。