放射線量常に一定でない

 

 身体の外から放射線を浴びることを「外部被ばく」と言います。どの程度かを知るために空間線量計やモニタリングポストの値が参考にされます。

 これらの計測器が示す値は、常に一定ではありません。放射性物質から出る放射線を線香花火に例えると、線香花火の火の玉が放射性物質、火の玉から出る火花が放射線です。火花の飛び散り方が一定ではないように、放出される放射線は常に一定ではなく、計測器の値は変動します。そのため、何度も繰り返し計測したり、ある一定の時間における平均を計算したりすることで、放射線量を求めます。

 また、雨や雪などの自然現象でも測定値は変動します。影響は一時的ですが、雨の降り始めに大気中にチリとなっている放射性物質が一緒に地表に落ちることで、測定値が上がったり、逆に降雨や降雪後は、地表面が水で覆われ、地表からの放射線が遮蔽(しゃへい)されるため、測定値が下がったりします。