発症の予防と再流行防止
【日本脳炎のワクチンについて】後遺症や死亡につながる重篤な病気で、治療法がない点ではワクチンによる予防が何より大切です。日本脳炎ワクチンの第1期(3回)の接種期間は生後6カ月以上7歳6カ月未満です。標準的には初回接種として3歳時に6日から28日までの間隔をおいて2回接種し、追加接種を1期初回終了後、おおむね1年後に行うとされています。第2期(1回)の接種期間は9歳以上13歳未満で、標準的には9歳となっています。
接種勧奨の再開に伴い、勧奨差し控えによって接種を受けられなかった方に対しても接種機会を確保する必要があるとして、特例措置が取られるようになりました。接種可能な対象年齢は生後6カ月〜7歳6カ月までと9歳〜13歳未満の方です。7歳6カ月から9歳までの方は9歳になれば予防接種法に基づいて接種を受けられます。第1期の3回のうち不足分を接種対象期間内に行うことが可能となりました。マウス脳由来ワクチンを受けられた方や定期外接種(任意接種)で受けられた方も不足分を受けられます。
【日本脳炎にかからないために】コガタアカイエカは日没後に活動が活発になるとされています。蚊に刺されないように注意が必要です。
■出掛けるときの注意
▽長袖、長ズボンを身に着ける
▽露出している皮膚への蚊よけ剤の使用
■住宅の周辺に水田や沼地など大きな水域がある場合の注意
▽夏季の夜間の外出を控える
▽蚊が屋内に侵入しないように網戸を使用する
▽夜間の窓や戸の開閉を少なくする
▽蚊帳を利用する
(県医師会会員・相馬市)
=次回掲載1月21日
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