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アンチエイジングの勧め
星野俊一さん(ほしのしゅんいちさん)
特定・特別医療法人福島厚生会
福島第一病院
厚生会クリニック
理事長
◆星野俊一(ほしの・しゅんいち)さん=伊達市霊山町生まれ。1965年福島県立医科大学大学院修了。南カリフォルニア大学に留学。県立医科大学の医学部心臓血管外科初代教授。同大学名誉教授。日本静脈学会会長。日本外科学会および日本胸部外科学会指導医。日本循環器学専門医など要職を務める。

可能なからだ年齢の若返り/老化対策をして健康レベルを上げよう

 ◆人には2つの年齢がある 
 人はだれでも生まれた時から同じペースで年を重ねて成人し、だんだん熟年となり、老化が始まる暦年齢があります。もうひとつは現在の身体の状態を表す生物学的年齢、いわゆるからだ年齢があります。暦年齢はだれでも毎年、年を重ねていきますが、からだ年齢は自分の力(努力)で若返ることも可能な年です。
 ◆人は何歳まで生きられるか? 
 一般的に動物の寿命は一人前に達する年齢の6倍といわれています。ですから人の寿命は20歳×6の120歳くらいといわれています。ちなみに最高年齢者はフランスの女性で122歳です。日本人の平均寿命は女性85・5歳、男性78・5歳ですのでまだまだ延びる余地はあります。
 ◆老化する原因は?
 人が老化する原因は本当のところ、完全には分かっていません。議論百出といったところですが、主なものを挙げてみると細胞が老化する説、成長ホルモンや性ホルモンの分泌減少説、免疫機能低下説、生命の設計図DNA損傷説、活性酸素説などが挙げられます。
 ◆活性酸素は老化防止の大きなポイント 
 酸素は体内の栄養分を燃やしてエネルギーを作りますが、その過程で2〜3%が活性酸素となります。活性酸素は体内に侵入した細菌やウイルスなどを退治してくれる大事な役目を果たしますが、増えすぎると自分の正常な細胞を攻撃してしまう作用もあります。過剰な活性酸素が細胞にダメージを与え、体の老化を促進する原因となります。
 ◆活性酸素が増えると体はどうなるの? 
 リンゴの切り口が茶色に変色したり、鉄がサビたりするのも活性酸素の作用です。人間の体も全身がサビつくと血管が硬くなり、もろくなり動脈硬化を起こしてきます。活性酸素は動脈硬化を促進し、脳卒中や心筋梗塞の元凶となります。ある有名な学者は「老化は血管から始まる」と表現しています。
 ◆活性酸素対策のポイント 
 活性酸素を退治する代表はビタミンCとEです。ビタミンCとEは共同で効果を増します。ビタミンCは野菜、果物類、ビタミンEはウナギ、ナッツ類、植物油に多く含まれています。赤ワインのポリフェノールなどの抗酸化成分も話題になっています。アンチエイジングドックでは活性酸素と抗酸化能を測り、そのバランスを測ることもできるので身体環境を知ることで対策を立てるのに有効です。 
 ◆アンチエイジングドックの目指すもの 
 アンチエイジングは老化を刻む時計の針を止めようとするものではなく、時計の針の進みを少しでも遅くして健康で過ごせる活動的生活を延ばすことを目指すものです。健康の維持・増進、生活習慣病、特にメタボリックシンドロームを予防するためには、自分の健康レベルを知ることが第一歩です。病気の早期発見、早期治療は重要ですが、もう一歩進んで病気にかからない、健康増進維持に役立つものがアンチエイジングです。
 ◆日常生活でのアンチエイジングライフ 
 栄養やビタミンのバランスのとれた食事と自分に適した運動が重要課題です。またサプリメントは確かなものを選抜すればかなり効果的です。食事はよくかんで食べ、よく笑い、よく話すことが身体と脳の働きを活性化し、免疫力を高めることに通じます。 

ME&YOU7月号より
 



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