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サプリメントについて  〜効果的な利用のポイントとは〜
今月の執筆者

今月の執筆者
特定・特別医療法人福島厚生会
福島第一病院
薬 剤 師
よねだ れいき
米 田 励 希 さん
 米田 励希さん
 ◆米田励希(よねだ・れいき)さん=原町市(現・南相馬市)出身。北海道薬科大学大学院医療薬学コース卒後、須賀川病院、株式会社薬源勤務。平成15年11月より福島第一病院薬剤部勤務。日本臨床栄養協会認定サプリメントアドバイザー。

 今月号の特集は「診察室」の拡大版です。日々の生活に欠かせない食品になりつつあるサプリメント。でも正しい知識を持っている方は意外と少ないようです。
 そこで分かりやすく解説していただきました。

 サプリメントという言葉を聞いたことのある人は多いと思います。また、現在実際に飲んでいる人もいるでしょう。しかし実際どういうもので、どう利用するのが効果的であるかは一般的には知られていないのが現状のようです。
 そこで今回はサプリメントのさまざまなポイントをお話ししたいと思います。

サプリメントって何?
 「サプリメント」とは英語で「補足・増補(する)」、という意味合いの言葉です。日本臨床栄養協会によると「通常の食生活を補って健康の維持、増進に役立つ食品成分を含有する食品」と表現されており、本来はどのような形状であっても補う食品であればサプリメントということになります。
 しかし日本では一般的に錠剤やカプセルのような形状のものをサプリメントと呼ぶことが多いため、なんとなく薬のような効果のあるものと思われがちになっているようです。サプリメントはその作用により、全体の栄養バランスを整えたり自然治癒力を高めて病気になりにくい身体づくりに役立てたりするものですが、あくまでも医薬品ではなく食品です。

なぜサプリメントが必要とされるの?
 現在私たちの食生活は、手軽な加工食品、季節を問わず食することができるさまざまな食材など、一見便利で豊かになったように思えます。しかし、一方でカロリーだけが増え必要な栄養素が不足している現実があります。たとえば50年前に作っていた野菜と、今の野菜ではビタミンやミネラルが大きく減少しているものも少なくありません。お米に関しても、玄米から白米になることで、エネルギー源や炭水化物はほとんど変わりませんが、ビタミンやミネラル、食物繊維が低下してしまいます。今ある食品の栄養素を考えた上で、1日3食しっかりととることができている人がどれだけいるでしょうか?
 栄養素の低下から病気として表れるのはわずかなものですが、不足することによって、疲れやすい、眠れない、なんとなく調子が悪いなどの不定愁訴という形で体調に変化が出てくるようです。こういった状態は潜在性の欠乏症と考えられ、補充が必要となってくるでしょう。
 このように食生活の中で知らず知らずのうちに不足しがちな栄養素を補うために、サプリメントが必要だと考えられるようになりました。

何を飲めばいいの?
 サプリメントは食品であり薬ほどの規制もないため、実に多くの製品が販売されています。なんとなく健康に良さそうだと思っても、迷ってしまうのは当然のことでしょう。また良いと言われている商品がすべての人に必ずしもベストであるとは限りません。優先されるのは栄養素の全体的なバランスです。体が機能するためには数多くの成分が相互に関連しあって、効果的な働きをしているからです。不足しているものがあれば機能は低下し、また過剰にとりすぎても使われずに排せつされたり、体に蓄積してしまったりしてしまいます。
 マルチビタミン・ミネラルといったものであれば、バランスよく補えるとともに各栄養成分が単品のものよりも少ないため、過剰摂取になることはほとんどありません。バランスを整えた上で、自分の食生活を考えてみましょう。外食ばかり(ビタミンB群)、魚が苦手(EPA、DHA)、野菜が苦手(βカロテン、食物繊維)、乳製品が苦手(カルシウム)、喫煙(ビタミンC)、など人によってさまざまです(カッコ内はその際に不足しやすい一般的な栄養素)。自分にとって何が過剰で何が不足しがちなのかを考えることがサプリメントを選ぶ1つのヒントになってくるでしょう。

注意しましょう
 体に良いということがテレビや雑誌、インターネットなどで取り上げられている一方で、サプリメント摂取による健康被害も数多く報告されています。なぜこのようなことが起こってしまうのでしょうか? 最大の要因はサプリメントを服用している方のほとんどが、マスコミや店頭広告の情報のみで購入していることにあると考えられます。サプリメントは食品であるにもかかわらず、薬のようなうたい文句で情報を流している商品、記載されていなくても主成分以外に、人によっては肝臓や腎臓に影響のある成分を含有している商品などの存在がないとはいえません。そして自分にとって必要なものかを判断する要素が少ない中で情報をうのみにし、服用してしまった結果といえるでしょう。
 ※食品において効能として表示できるのは、「おなかの調子を整える食品」など特定保健用食品における保健の用途、「鉄は、赤血球を作るのに必要な栄養素です」など栄養機能食品における栄養機能表示のみとなっています。そして、ともに「食生活は、主食、主菜、副菜を基本に食事のバランスを」の記載があります。

最後に
 米国ではビタミンに関するサプリメントの情報源は医療関係者による割合が30%を超えると言われていますが、日本ではわずか数%程度で、約7割がマスコミや店頭広告です。サプリメントは食事や薬、病気、生活習慣などさまざまなことに相互に影響し、使い方によっては体調を悪化させてしまいます。しかし、正しい情報を基に効果的な使い方をすれば、健康に反映していきます。最近では体内の栄養素などを調べられるサプリメントドック、ビタミンドックといった検査もできるようになりました。また、病院や薬局、ドラッグストアなどでもサプリメントアドバイザーがいる施設が増えてきました。これからは正しい知識を持った医療関係者による情報を求めていくことが必要でしょう。それにはまず自分の情報を医療関係者に正確に伝えることから、始めることをお勧めいたします。

 体内のビタミンやミネラルが十分か、不十分かを調べることができる「サプリメントドック」は福島第一病院の系列の複合施設、「ホリスティカかまた」で受診できます。詳細は@024−552−5111へ。

ME&YOU3月号より
 



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