|
子どもばかりでなく大人も正しい食習慣を身につけよう
キレる子ども
ここ数年、生活習慣病の予備軍といわれる子どもが増えています。また、「イライラする子ども」や「キレる子ども」が目立ち、犯罪の低年齢化が深刻な社会問題となっています。これらの問題は食生活の乱れと大きく関連しているともいわれています。そこで今、子どもたちへの「食育」に注目が集まっています。
「食育」とは?
「食育」とは体にいい食べ物を選ぶ目を育て、「食」の大切さを学び、好ましい食習慣と豊かな心を身につける教育です。しかし、時代の変化とともに家族のあり方やライフスタイルは大きく様変わりしており、食べ物が多様にあふれている中で、食に関する知識を得、興味を持つ機会も少なくなっています。とはいえ、「食」の基本は家庭にあると思います。子どもの「食育」とともに、周りの大人たちも正しい食習慣を身につけていくことが大切でしょう。
主食・主菜・副菜
「何をどのくらい食べるか」というと「1日30食品」を思い起こす方が多いのではないでしょうか。しかし、数字だけにこだわりすぎると、過食につながる害も考えられます。「品数多く食べる」という基本精神はとても大事なことなので、そこに腹八分目を付け加えることをお忘れなく! 食事の組み合わせとしては「ご飯(主食)に一汁三菜」を基本に考えると良いでしょう。主食・主菜・副菜をそろえた「日本型食生活」は栄養バランスがとりやすい食事のあり方として、世界的にも注目されています。
しかしその一方で、日本人の食生活は簡便化傾向にあり、「主食」「主菜」「副菜」がどういったものかを知らない子どもたちが増えているようです。「主菜」は、肉や魚・大豆製品・卵などを主材料にしたメーンの料理を指します。「副菜」は、主に野菜・キノコ・海藻を使った料理、そのほか漬物や常備菜です。できれば…主菜と副菜は主材料や味付け、調理法が重ならないようにしましょう。それから主菜が「刺し身」のような冷たいものであれば、副菜は温かい「煮物」にするなどの一手間があると良いでしょう。また、大皿盛りにするとつい好きなものばかりに手が出てしまうものです。最初から1人前ずつ皿に盛ることで、それ以上食べることも、残すこともなくなり偏食を防ぐことができます。
お総菜の上手な取り入れ方
スーパーのお総菜やお弁当などを買って来て家で食べる、いわゆる「中食」も現代では当たり前になりつつあります。ひと昔前は、市販の総菜に対して、受け入れるのに抵抗を感じられた方もいらっしゃったようですが、最近はバラエティーに富んだメニューが増え、こうしたものを上手に活用していくことも必要になってきたのではないかと思います。
利用する際のポイントとしては、全部を市販品でまかなうのではなく、家にあるものと組み合わせることです。例えば鶏の唐揚げやコロッケといった主菜だけを買って、ご飯と副菜は手作りで。とか、おすしや丼物なら手作りの具だくさん汁物をプラスするなど。さらに、味の濃い煮物の場合、「ひじきの煮物」なら糸コンニャクを入れて煮直す、「きんぴら」は卵でとじるといった方法もお勧めです。
この時期を乗り切る食事アドバイス
この季節、新入生や新社会人の皆さまにとって歓迎会などによるお酒の飲み過ぎや、環境の変化によるストレスで、肝臓や胃腸に負担をかけてしまいがちです。また、春休み明けのお子さまの中には元の生活のリズムに体がついていけないという方もいるのではないでしょうか。この時期を健康で乗り切るための食事アドバイスをご紹介いたします。
(1)お酒を飲む機会が多い場合(肝臓が疲れたときに補給したい栄養素) 「タウリン」はアミノ酸の一種で肝臓の機能を高めてくれます。★タウリンの多い食品 : 魚介類に豊富。特にマグロやカツオの血合い部分、カキなどの貝類。「ビタミンB群」は肝臓の代謝をバックアップする成分です。★ビタミンB群の多い食品 : レバー・豚肉・大豆製品・乳製品・キノコ類・バナナなど。
(2)夜遅い夕食が続く場合 「低カロリーで消化が良い食事」が基本です。夜遅い食事は、とったエネルギーが消費されにくいので肥満の原因に。また消化に時間がかかると睡眠の妨げにもなります。消化が良くてタンパク質の多い豆腐・卵・白身魚・豚ヒレ肉・鶏ささ身などと、水分が多くて繊維の少ない白菜や大根・カブを上手に組み合わせてとることをお勧めいたします。
(3)外食が続く場合 外食は野菜が不足しがちで、逆にタンパク質や脂質はとり過ぎる傾向があります。家庭では野菜をたっぷりととり、油や魚・肉は控えめにすることを心がけましょう。
(4)生活リズムをリセットする場合 朝食を食べると消化管の活動や脳の働きが活発になります。体温も上がり体が目覚める後押しをしてくれます。したがってお子さまを朝早めに起こし、朝食をとることが第一です。その際、前日の夕食が遅いと朝の食欲に影響するので、夕食は早めに済ませるとよいでしょう。
まとめ
この時期は一人暮らしを始めたり、新しい学校や職場に通うようになったりと、新生活をスタートさせるという方も多いのではないでしょうか。学業でも、仕事でも体は最も大切な道具です。「食べる」ことこそが、人間の体を形成し、健康の保持・増進に大きくかかわる行為です。新しい季節の訪れとともに、皆さまも日ごろの食生活を見つめ直してみてはいかがでしょう。
|