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アンチエイジングの2大柱は?
近年抗加齢医学がマスコミにも頻繁にとりあげられていますが、全身のアンチエイジング(抗加齢)法のことは一般の常識になっていないようです。抗加齢の2大柱は抗酸化とアンチメタボです。アンチメタボとは肥満を起点に起こるメタボリックシンドロームの逆の生活習慣を実践しようという考え方です。急速に動脈硬化を進行させ、糖尿病を激増させているメタボリックシンドロームを一掃するためにはアンチメタボの考え方が普及しなければならないでしょう。
低カロリーは寿命を伸ばす
摂取カロリーと寿命の関係を調べると、酵母からラットまでおおまかにいって40%のカロリー制限は寿命を40%延長します。筆者はこれを40│40の法則と呼んでいます。人間にもあてはまるとすれば現在の日本人の摂取カロリーを2000キロカロリーとして40%減の1200キロカロリーが理想カロリーになると予想されます。
肥満の原理
肥満は脂肪細胞が内部の脂肪を増加させて肥大してくることによって起こります。この原料がブドウ糖(血糖)でインスリンの作用により血中の過剰な糖がとりこまれるときに肥大します。唯一の脂肪細胞肥大ホルモンがインスリンなので、インスリンが過剰に分泌される状態のときに太ることになります。具体的には、炭水化物を多く摂取して血中に糖が増えてインスリンが多量に分泌されるときに最も太りやすい状態になります。甘いものや白い炭水化物(白米、白パン、うどんなど)が最も太るといわれるゆえんです。
3大栄養素の最適な摂取比率は?
低カロリーが健康寿命を伸ばすことはほぼ確実ですが、このとき3大栄養素の摂取比率は何が最適かということについては従来根拠のあるデータがありませんでした。カロリー制限といっても炭水化物もタンパク質も脂肪も一律に減らすのか、それとも何か特定のものを減らすのが良いのかについては決定的な根拠がなく、漠然と和食が良いからということから厚労省も農水省も食品ピラミッドを炭水化物50〜60%、タンパク質25%、脂質20%が良いとしています。
しかし2002年ごろから米国で減量法の臨床試験が次々に行われて3大栄養素の最適な組み合わせが判明してきました。それは炭水化物を極端に減らす方法が肥満解消に最善という結果でした。
減量の決定版アトキンス法
2007年に米国医学雑誌JAMAに発表された減量法の比較試験が注目されています。4群のグループをアトキンス法(炭水化物を10%以下、タンパク質と脂質は摂取自由)、ゾーン法(炭水化物30〜40%)、ラーン法(炭水化物50%、運動などとの組み合わせ)、オーニッシ法(炭水化物60%、脂肪10%に削減)に分けて1年間追跡した結果は、アトキンス法が飛び抜けて減量効果があり、その後のリバウンドも少なかったという結果でした。
アトキンス法では、善玉コレステロールの増加や血圧の低下など、減量以外にもほかの3法にない有益な結果が得られており、今後全世界に普及する標準的な減量法になる可能性があります。瑞穂の国日本で炭水化物の米(そのほかパンやうどん、甘い菓子類も)の消費を極端に減らす本法は論議を呼びそうですが、この方法がメタボリックシンドローム退治の決定版になると考えられます。
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