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メタボリックシンドロームを解消しよう!!
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炭酸浴の効果について
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執筆者:小川智弘さん〈特定・特別医療法人福島厚生会 福島第一病院 晋三血管病センター 循環器科部長、透析室部長(兼)〉
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◆小川 智弘(おがわ・ともひろ)さん=1966年三重県久居市生まれ。福島県立医科大学、同大学院修了。県立医大心臓血管外科勤務を経て、ハワイ大学のストラウブ病院血管病センターに留学。平成12年9月より福島第一病院に勤務。現在月、火、水、金曜の午前に外来診療を担当している。 |
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末梢動脈血流障害などを改善
新しい代替理学療法の1つ
病気に対する治療といえば、薬物治療、手術療法が主流でありますが、高周波、機械マッサージなどの理学療法も疾患によりその効果を発揮しております。今回は代替理学療法の一つである炭酸浴について解説いたします。
(1)炭酸浴とは
高濃度の炭酸(二酸化炭素)が解けたお湯につかることで、高濃度の炭酸が皮膚を通して体内に吸収されてその効果を発揮します。見た目には炭酸浴部位の身体に炭酸の気泡が無数に出現後、静脈血管の拡張と下肢が赤くなってくるのが認められます。
(2)炭酸浴の歴史は
日本は温泉王国として一般的に認められておりますが、炭酸浴に関しては中世ヨーロッパより盛んに行われており、ドイツでは健康保険での温泉治療として認められています。
(3)炭酸浴の効果とは
生理学的には主に末梢血管拡張刺激による血流増加、皮膚感覚神経に対する作用、自律神経系に対する作用が報告されております。臨床的には末梢血流増加作用により動脈虚血の改善、褥瘡(じょくそう : 寝たきりなどになるとお尻や腰、かかとなどに出てくる傷で治りにくい)の改善および関節痛や筋肉痛の軽減が得られています。
(4)具体的にはどのような病気に効果があるのか
末梢動脈血流障害(閉塞性動脈硬化症、バージャー病)、褥瘡、高血圧症、慢性関節リウマチ、一部の自律神経失調症が挙げられます。症状からみれば、下肢の潰瘍、運動後の下肢痛、しびれ、冷え症、関節痛に効果が認められております。当院では末梢動脈血流障害の改善を主として、臨床治療に役立てております。
(5)炭酸浴はどのように治療法として使われるのか
炭酸浴は末梢血流障害や整形外科的筋肉痛、関節痛すべてに効くわけでなく、まずは病気の正しい診断のもと、従来からの薬物療法や手術療法の無効例やその適応とならない例に炭酸浴を試みたり、または薬物療法や手術療法と併用することでその効果が認められます。
(6)どのようにして炭酸泉が作られるのか
家庭用入浴剤として炭酸泉が作られていますが、その炭酸の濃度は治療用として使用されるまでの濃度には達しません。それゆえ治療に使用するためには特殊な機械を使用した炭酸泉を作る必要があります。また温水中の炭酸ガスの濃度が高ければ高いほど、治療効果が上がるとされています。
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(7)どのぐらい炭酸浴をすればよいのか
はっきりとした基準はありませんが、ドイツの療養入浴法を参考にすると1回につき10〜15分、週に3〜4回を続けるとされております。また皮膚温から見た研究では、炭酸浴後5分から10分で著しい効果を認めております。
(8)どのような人は炭酸浴に適さないのか
血管拡張作用が強く発現することと血中炭酸ガス濃度が上昇することから、重度の低体温症、心臓弁膜症、先天性心疾患、心筋梗塞早期、脳血管障害、呼吸障害(慢性気管支炎や肺気腫)、極度の全身疾患を持つ人は基本的には適さないことになっています。
(9)最後に
本邦での治療法としての炭酸浴に対する研究は新しく、その効果、生理学的作用はまだ不明な点があるものの、今後さらに発展していくものと考えられます。
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メタボリックシンドロームを解消しよう!! 内臓脂肪型肥満の脅威
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執筆者:柳沼信久さん〈特定・特別医療法人福島厚生会 福島第一病院 消化器化部長〉
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柳沼 信久(やぎぬま・のぶひさ)さん=1949年郡山市出身。東北大学医学部卒。同大学第3内科、大原綜合病院胃腸科部長などを経て平成11年1月より福島第一病院消化器科部長に就任。専門は消化器科、糖尿病など。消化器病学会と内視鏡学会東北支部評議員。現在、火・木の午前外来診療を担当。 |
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メタボリックシンドロームは「死への行進」
メタボリックシンドロームという文字がテレビやマスコミにあふれていますが、横文字標語の通弊としてその概念が正確に理解されているとはいえないようです。過食・運動不足の生活習慣が肥満をもたらし同時に高血糖、高脂血症、高血圧などを併発し、糖尿病やその合併症へと進展し、急速に進行する動脈硬化が心筋梗塞・脳梗塞を起こして生活の質を下げ、健康寿命を著しく短縮させるという事態が世界中で起きていることが明らかになっています。この一連の負の連鎖を一括して理解しようというのがメタボリックシンドロームの概念で、意訳すれば「過剰栄養・運動不足を原因とする糖尿病多発促進・動脈硬化急速促進症候群」と呼ぶべきで、この呼称ならイメージがわきやすいはずです。実際この疾患では糖尿病の発症は5倍、心筋梗塞死は2倍です。近年50代、60代の心筋梗塞死が目立ち、肥満者の糖尿病と脳梗塞の多発は目をみはるものがあります。メタボリックシンドロームは「死への行進」なのです。
診断基準と底辺の広い予備軍の存在
内臓脂肪の増加がこの症候群の原因であり、男性では腹囲85センチ以上、女性では90センチ以上(最近75センチ説が有力)が第一条件で、そこに3種(高脂血症、高血圧、高血糖)の生活習慣病のうちの2つが加わるとメタボリックシンドロームと診断されます。高脂血症は中性脂肪が150mg/dl以上、またはHDL―Cが40mg/dl未満。高血圧は最高血圧が130mmHg以上、または最低血圧が85mmHg以上。高血糖は空腹時血糖が110mg/dl以上と軽症でもこの症候群に入りやすくなっています。この4つの因子がすべて並存すると心疾患は急増し、1つもない場合の35倍になります(死の4重奏)。またこの4因子の並存数が少ないほど危険率は下がります。メタボリックシンドロームに該当する人が40歳以上の日本人男性では2人に1人、女性では5人に1人といわれていますが4危険因子のうち1つ以上持っている予備軍はさらに多数で、まさに現代日本の国民病というべき様相を呈しており、早急に有効な手を打たねばならない事態に立ち至っています。
過剰栄養と内臓脂肪細胞
人体は消費しきれないカロリーを負荷されると一種の炎症状態となり、動脈硬化も促進されます。過剰のカロリーは脂肪細胞に蓄えられて脂肪細胞も肥満型となります。脂肪細胞は小型のうちはアディポネクチンという善玉ホルモンを分泌しています。このホルモンはインスリン感受性を上げて血糖を下げ、肝臓や筋組織の脂肪消費を促すほかにさまざまな原因で傷ついた動脈壁を修復する作用もあり、「人体が生産する無料の超高性能長寿薬」というべきものです。脂肪細胞は肥大するにつれてアディポネクチンを分泌しなくなり、血糖を上げたり動脈硬化を促進したりする悪玉のホルモンを出すようになります。脂肪細胞はジキル博士とハイドのような振る舞いをするのです。肥満してはいけない理由がここにあります。逆に痩身でいればただで長寿が達成しやすいことになります。
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過食と運動不足を改善することが一番のカギ
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「メタボリックドミノ」という考え方
過剰カロリーと運動不足は最も上流にあって川の流れのように下流にむかって肥満、高脂血症、高血圧、糖尿病などを生じさせ、さらに下流に動脈硬化や糖尿病の合併症そして腎不全、失明、脳梗塞、痴呆、心筋梗塞などへ至る「死の行進」を作りだします。この将棋倒しのような負の連鎖をメタボリックドミノといいますが、早いうちなら元を断つことによりすべてを防げるのです。
メタボリックシンドロームの解消
尼崎市役所では2000年までの10年間に毎年1人〜2人の心筋梗塞死が発生し、メタボリックシンドローム関連であることが分かっていました。1人の保健師、野口緑さん(課長補佐)がカロリー制限を中心とした生活習慣改善を指導して肥満者の減量に取り組んだところ、2001年から心筋梗塞死が0になりました。この快挙はメタボリックドミノの最上流の過食・運動不足を解消させることがこの症候群の撲滅の切り札であることを示しています。
メタボリックシンドロームの教えるもの
「低カロリー完全栄養」という食生活の考え方が現代食生活のキーワードです。脊椎動物においては低カロリーが寿命を延ばすことが分かっています。ラットでは食べたいだけ食べる量から40%節食量を抑えると寿命が40%延びます。人間でも筋肉量を減らさぬように運動習慣をとりいれタンパク質の摂取量は十分量とし必須機能成分である全ビタミンと必須微量ミネラルをサプリメントで補うというのが基本です。
食欲をコントロールする理性の力が過食解消には必須です。極端な夢のような発想ですが、医療費を引き上げている肥満に対して罰則(たとえば「肥満税」)のような政策も検討すべき時期なのかもしれません。日本人の平均体重は標準よりも5閧ルど重いからです。学校教育でも肥満の危険性を教えるべきでしょう。
カロリー制限に関するパラダイム転換の必要性は食品産業をも変えつつあります。サントリーは1食分178Kcalの完全栄養食品の発売を始めましたし、東京のホテルには350Kcalのフルコースメニューを作ったところもあります。
医療の細分化が糖尿病・高脂血症・高血圧・循環器病などの専門分化を生みましたが、専門分化の弊害として木を見て森を見ないという状況に陥っていることを医療人は痛切に反省しなければなりません。この症候群の根底にあるカロリー過剰の問題に医療人も真剣に取り組むべきときが来ています。
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LET’S WALKING 頭を使って歩きましょう!! 【執筆者】 佐 藤 千恵子さん
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| シャキッとあるきましょう! |
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東京学芸大学健康・生涯スポーツ科学学科卒。専門はコーチング学。東海銀行(現UFJ銀行)女子陸上競技部に入部し、全日本実業団女子駅伝などで活躍。現在は、「故障しない身体づくり」をテーマに生涯スポーツとしてのウオーキングやランニング、ストレッチングの普及活動を全国各地で展開中。「佐藤千恵子のレッツ!ランニング」(ベースボールマガジン社)、「佐藤千恵子のランナーに効くストレッチング」(ランナーズ社)がある。 |
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読者のみなさん、毎日、楽しく、そして上手に歩いていますか? 前回(5月号)は、良い姿勢でウオーキングを楽しむために「歩き方のポイント」を5つ挙げてお話しさせていただきました。今回は、「万歩計の不思議?」というテーマでお話ししようと思います。
みなさんは万歩計(歩数計)がなぜ、”10000歩”なのか、ということを考えたことがありますか? 万歩計をつけて歩くと「きょうは5000歩も歩かなかった」とか、「きょうは18000歩も歩いたよ。よい運動になったなぁ」。こんな感想をよく耳にします。みなさんが何気なく言葉にした「よい運動になったなぁ」には、実は理由があるのです。`”百歩”や”千歩”ではなく、”万歩”の理由。それは、よく耳にする「カロリー」に関係があります。私たちは、自ら(この自らが大切です!)身体を動かすことで、およそ200キロカロリーを日々消費するように心掛けると、心身ともに健康的な生活を送ることができます。
その200キロカロリーをウオーキングで消費しようとする場合、歩数に換算すると、およそ10000歩になるのです。「万歩、歩くと体に良い」といわれるゆえんは、ここにあります。ただし、家事や仕事があり、車も電車もある現代で、毎日、`”万歩”歩くとなると至難の業かもしれません。ちなみに`万歩a歩くには歩き続けても数時間かかります。運動が大切と分かっていても、そんな時間は取れない、という方が多いのが現実です。
では、`万歩a歩けない日は、どうしたらよいのでしょう? 何をしたらよいか? を考えましょう。カロリーの話をしましたが、カロリーを消費するのは運動時だけではありません。私たちは寝てる間、頭を使う時、食事の時など、運動をしていない時にもカロリーを消費しています。特に一生懸命勉強したり、習いごとをしたり、真剣に人の話を聞いたり…と脳をよく使う時は、かなりのカロリーを消費します。
このように運動以外でカロリーを消費することを`基礎代謝aといいます。ということは普段からボーっと何も考えずに歩くのではなく、頭を使って「きょうは1歩1歩、つま先をしっかり起こしてかかとからやわらかく着地しよう」とか「駅までの3分間。大きく腕を振って目線を高く歩いてみよう」というように歩くたびに意識するポイント(身体の部位や呼吸)を考えて=頭を使って歩くと、ただボーッと歩くよりも消費カロリーがアップするのです。ボーッと`万歩aよりもシャキッと
`千歩aで運動の量よりも質を上げることが大切です。
さぁ気持ちのよい秋に元気よく歩きましょう! 向かい風の時は風を切って、追い風の時は風に乗って、無風の時は風を起こすように歩いてくださいね。私もみずウオークでみなさんと再会できます日を心から楽しみに、虫の声をBGMにしてリズムよく、さっそうと歩きま〜す!
イッチニ♪ イッチニ!
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ME&YOU10月号より
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