あれ、五月病? チェックと食事で対策!!

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 みなさんの笑顔と元気をサポートする「健康ジャーナル」。マブチ メディカル クリニック(東京・港区)の馬渕知子先生の「福島の食」でカラダを元気に美しく!!シリーズです。
あれ、五月病? チェックと食事で対策!!
医師 馬渕 知子先生
東京医科大学医学部医学科卒業後、同医科大学病院皮膚科学講座に所属しながら同病院に勤務。その後、東京都港区にマブチメディカルクリニックを開設、現在に至る(院長)。内科学・皮膚科学が専門だが、あらゆる科と提携を結び、多面的に人間の体を総合的にサポートする医療を推進している。2012~15年「会津エンジン」講師。テレビ出演、著書も多数。
 
 
 

 進学や異動、転居や一人暮らしなどで環境が変わり、はじめのうちは新しい生活への期待から張り切っている方が多いかと思います。しかし、5月の連休明け頃から『疲れやすい』『気分が落ち込みがち』『朝起きられない』『眠れない』『仕事や家事に集中できない』など、うつ状態に似た症状がみられることがあり、これがいわゆる「五月病」と呼ばれるものです。

 五月病は一時的な心身の不調で、1~2カ月すれば自然に症状が薄れていくと言われていますが、中には精神的な症状だけではなく、食欲不振や膨満感、胃痛などの胃腸症状、めまいや頭痛、動悸や血圧の上昇など、カラダへの症状が現れたり、また、うつ病へと進行してしまう人もいるので注意が必要です。

 五月病は誰に起きてもおかしくないものですが、なるべくなら五月病に陥らないこと。また、症状を重症化・長期化させないことが大切です。

こんなタイプは気をつけて!!

 誰にでも起こる可能性がある五月病ですが、「なりやすいタイプ」があると言われています。皆さんはどうでしょうか?(リストへ)  1項目でも当てはまるものがあれば注意が必要ですが、3項目以上□が付いた方は、特に要注意。元々の性格を変えることは難しいことですが、日常生活でのちょっとした工夫が、五月病対策のサポートになることがあります。

 その大きな要素のひとつが「食事」。充実した睡眠やストレス発散、家族や友人との楽しい時間はもちろん大切ですが、バランスの取れたストレスに負けない食生活も忘れてはいけません。

「ソースカツ丼」で心身を元気に!!

 福島県の名物料理として有名な〝ソースカツ丼"。実は、五月病に打ちかつ栄養成分が豊富なのです。

 まずは豚肉。豚肉には、全身の細胞を活発に働かせる原動力をつくったり、脳のイライラ感を抑えるために欠かせないビタミンB1が豊富に含まれています。なんと、その量は牛肉の8倍近くもあると言われているほど。五月病の始まりは、頑張り過ぎた心身の疲れからということも多く、カラダにも脳にも疲労をためないことが大切です。それ以外にも、脳の安らぎを保ったり睡眠障害の改善に役立つとされる「トリプトファン」、脳細胞の活性化に利用される「アラキドン酸」なども含まれているのが豚肉です。

 次に注目したい食材がキャベツ。キャベツはキャベツでも「生」であることがポイントです。なぜなら、キャベツに含まれるビタミン類を効率よく摂取できるからです。ストレスに打ちかつホルモンなどをつくる時に欠かせないビタミンC、胃腸の機能をサポートするビタミンU(キャベジン)など、五月病対策には取り入れたい成分が含まれています。

 「揚げ物は太りそう」と心配される方も多いでしょうが、キャベツに含まれる食物繊維が血糖値の上昇を抑え、豚肉に含まれるビタミンB1やロイシンには糖の代謝を促す働きもあります。

 食べ過ぎは、もちろん良くありませんが、地元ならではのソースカツ丼が五月病を乗り切る役に立つかもしれません。

「ニシンの山椒漬け」の活用で ストレス解消?!

 五月病の原因のひとつでもあり、悪化させる要因となるのが「ストレス」や「イライラ」です。

 新生活は始まったものの、自分が描いていたように順調に物事が進まなかったり、人間関係の難しさ、新しい環境になじめないなどといったことから、脳神経や心に負担がかかってしまうことがあります。そこで、オススメな栄養成分がカルシウムやマグネシウム。カルシウムは骨や歯などの材料として有名ですが、イライラやストレス、脳の興奮などを抑えることで神経を安定化させる働きがあります。マグネシウムは体内で起こっている様々な代謝機能に必須な酵素のひとつですが、別名「抗ストレスミネラル」とも呼ばれるくらい、精神活動を安定化させるためには欠かせません。

 このカルシウムとマグネシウムがバランスよく含まれているのが〝ニシンの山椒漬け"。特に魅力であることは、色々な食材と合わせて活用できることです。

 たとえば、ニシンの山椒漬け×青菜類。ニラやホウレン草、小松菜などと一緒に炒めたり煮込むことで、鉄や亜鉛などの体調を整えるミネラル類や、胃腸機能をサポートする食物繊維が同時にとれます。ちょっとしたトッピングにも最適。おそばやお茶漬けなどにプラスすれば、カルシウムやマグネシウムだけでなくタンパク質の補給にもなり、忙しい時や食欲がない時の栄養サポートにも役立ちます。

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 福島県には、組み合わせ術に優れたメニューや食材が豊富です。地元の特産品を上手に活用して、5月を元気に楽しく過ごしてください。

月号より