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【生活習慣病TOP】
◇健    康    <2006.10.05>
あなたは大丈夫?生活習慣病 オカアサンヤスメの食事

 急速に進む食の変化

 
私がハンバーガーを初めて食べたのは小学3年生のころ。友達の家に遊びに行った時、「うすいハンバーグ」を丸いパンではさんだそれは、今まで食べたこともないおいしい味でした。一緒に食べたポテトフライも大好物になりました。また、週に一度、家族で真っ黒の炭酸ジュース(コーク)を分けて飲んでいた、などと話すと笑われるかもしれません。

 私たちのまわりでは急速に「食の変化」がすすんでいます。インスタント食品からハンバーガー、ピザ、チキンなどのファストフード、コンビニエンス(便利な)ストアにあふれるおにぎり、お弁当、さらには家族連れで混雑するファミリーレストランまで。

 週末の回転寿司店。 「中トロ、さびぬきで!」

 ふりむくと、両親に連れられた体格のよい小学生が、カウンターから次から次へと注文し、またたく間にお皿の山ができあがっていきました。そういえばお寿司は江戸時代のファストフードでしたね。

 さて、いま小学生の10人に1人が肥満児といわれています。標準体重を20%超えている子どもの数はこの30年間で約3倍に増え、糖尿病、高血圧などの生活習慣病の予備軍とまでいわれています。

 ある調査によれば、子どもたちが家で食べたい料理は、カレー、ハンバーグ、とりのから揚げ、肉料理、スパゲティなどです。これは両親によく作る料理を質問した場合と同じ種類です。また、両親からみた子どもの食生活として、「一品ずつ食べていく」、「好きなものだけ食べる」、「野菜はきらい」、「味噌汁をのまない」、「早食い」などをあげています。まさに、オ(オムレツ)、カ(カレー)、ア(アイスクリーム)、サン(サンドイッチ)、ヤ(焼きそば)、ス(スパゲティ)、メ(目玉焼き)のカタカナ、一品の食事です。

 どうしてこのような食生活になってしまったのでしょうか。

(県医師会会員・大根田実医師)
 

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