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【生活習慣病TOP】
◇健    康    <2007.2.01>
あなたは大丈夫?生活習慣病 筋肉を鍛える運動を

 脂肪の少ない締まった身体を手に入れるためには、もちろん食事の量を減らすことは必要ですが、極端なダイエットは禁物です。身体は、異常事態を感知しエネルギーを節約するように働くからです。せいぜい1〜2割程度の減量であれば身体をだまして脂肪を燃焼させることができます。

 さて、私たちが生きていくために最低限必要なカロリーは基礎代謝と呼ばれ、心臓や肺が働いたり体温を保つためなどに使われます。食事のカロリーの内80%近くはこの基礎代謝で使われます。運動してもせいぜい300〜400キロカロリーを使うだけです。いくら食べても太らない人はこの基礎代謝が高いと考えられます。

 中年になって太る大きな原因は基礎代謝が年齢と共に減ってしまうからです。基礎代謝の半分近くを占めるのが筋肉でのエネルギーの消費です。すなわち筋肉が多ければ基礎代謝は高くなります。筋肉は車のエンジンと似ています。車のエンジンの排気量が多ければガソリンを多量に消費します。人の筋肉も多ければそこで使うエネルギーが増えます。年齢と共に身体の筋肉量が減ることが分かっています。運動をしない生活をしていると筋肉量が減り体の消費エネルギーが少なくなり脂肪が増えてきます。筋肉を増やせば安静時に消費するエネルギーが増え脂肪が減ってきます。

 しかも筋肉質で締まった身体になります。これまで歩行などの有酸素運動と違い筋力や筋量を増やすための無酸素運動は身体に好影響はなく高齢者や肥満者には不適とされてきました。

 しかしわが国でも高齢者の有酸素能力の低下や骨粗しょう症の原因が骨格筋量の減少にあることが分かり積極的に取り入れられるようになってきました。身体の大きな筋肉群を刺激することがコツです。脚の太ももと胸の筋肉を鍛えるトレーニングを1回約20分週3回するだけで2〜3カ月で身体は変わってきます。
(県医師会会員・宇佐見啓治医師)
 

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