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女性の健康と赤ちゃん
矢沢美穂子 医師       
【 妊娠中の運動と音楽 】
女性
無理をしないで楽しく

 今回は妊娠中明るく元気に過ごすためのお話をします。

 ■肥満や便秘を防止
 妊娠中の運動は肥満や便秘を防ぎ、運動不足の解消と体力の維持を目的に行います。過度の運動や瞬発力の必要な運動は行ってはいけません。有酸素運動(継続的で比較的弱い力が筋肉にかかり続ける運動)のマタニティースイミング、マタニティービクス、ウオーキング、軽いサイクリングなどがお勧めです。運動を行うのは1回60分以内で、日中の10時から14時ごろの一番おなかが張らない(子宮が収縮しない)時間帯が良いでしょう。そしてウオーミングアップとクールダウンをしっかり行い、妊娠する前に行っていた運動の60%ぐらいにしましょう。たまに行うのはかえって疲れてしまうだけなので、週2〜3回習慣付けて行えるように楽しくやることが大切です。また運動中の最高脈拍は140回以下、体温は38度以下に維持しましょう(つまり、あまり無理しない)。運動開始するのは妊娠が安定期に入って15〜16週以降になってから35週ぐらいまでで終了しましょう。(軽い散歩は続けていいです)でも仕事をして忙しい人や、妊娠前にまったく運動していなかったのに、妊娠して急に運動を始める必要はありません。また早産兆候のある人はやめてください。

 ■絵本の読み聞かせも
 胎児の聴覚は妊娠4〜5カ月ごろから発達してきます。以前モーツァルトがよいという報告もありましたが、今は特にモーツァルトに限っていいという訳ではなく、母親が聞いて楽しい気分になれる好きな音楽なら何でもいいでしょうと言われています。また、音楽じゃなくても絵画を見てゆったりして心が癒やされることなどでもいいでしょう。上のお子さんがいる場合は、上の子どもに絵本を読み聞かせるのもいいかもしれません。おなかの中の赤ちゃんも一緒に聞いていますよ。また、母親がゆったりとした気分で胎児に語りかけることで、脳を刺激させて発達させる、よい効果があると考えられています。
(県医師会員)

 



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