誤飲や転落など注意
子どもの事故はいつ起こるか分かりません。突然の事故に備え、普段からその予防に心掛けておくことが大切です。実際に1歳から19歳までの死因の第1位は不慮の事故であることを常に忘れないようにしましょう。
【誤飲】たばこが誤飲の半数を占めます。たばこや灰皿は床やテーブルの上に放置せず、空き缶を灰皿の代わりに使用しないことが大切です。玩具の部品や化粧品、装飾品なども子どもの手の届かない所に整理し、引き出しや戸棚にはマジックテープなどで簡単に開かないようにする。ボタン電池や大人の薬にも充分に注意しましょう。
【転落・転倒・打撲】1歳前後は頭が大きく重いので頭部を強打しやすいため床は整理整頓し、洗濯物、紙やナイロン袋などの散乱に気を付けましょう。転落の多い階段には柵を作り、滑り止めも必要です。遊具でも誤った遊びをしないように指導し、いすやベッド、ソファの上ではふざけないように、ベランダには踏み台になるような物は置かないようにしましょう。
【熱傷】熱い液体での熱傷が多いため、ポット、カップめん、みそ汁、お茶などの取り扱いには注意し、炊飯器やグリル、トースターがある台所には入らないように、日ごろから危ないことを教えておきましょう。ストーブには柵をつけ、アイロンなどはすぐに片付ける。マッチやライターは子どもの手の届かない所に片付けるようにしましょう。
【溺水】一歳前後に浴槽での溺水が集中しています。浴室には外鍵を付け、子ども同士のお風呂やお母さんの洗髪中にも十分注意しましょう。わずか10センチのため水も危険です。お風呂以外にも水洗便所、水槽、洗濯機など水がたまっているものでの溺水が報告されているからです。
(県医師会員)