矢吹病院に「子ども精神病棟」 福島県内初、21年度開設へ

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老朽化のため全面建て替えし、児童思春期病棟が設置される県立矢吹病院

 県は県立病院で唯一、精神医療を行っている矢吹病院(矢吹町)を老朽化に伴い建て替え、子ども専門の精神科病棟「児童思春期病棟」を県内で初めて整備する。子どもの精神疾患は全国的に増加しており、医療関係者からは重篤な患者に対応する専門病棟の設置が求められていた。県は心理療法など子どもに合った専門的な治療を通じて早期の社会復帰を支える方針で、2021年度開設を目指す。

 8日に福島市で開かれた県立病院事業経営評価委員会で、県が「新たな県立病院改革プラン(素案)」に明記したことを報告した。建て替え後の新病院の名称を「こころの医療センター(仮称)」としている。

 児童思春期病棟では、発達障害などと診断された子どものうち、自殺願望があったり自傷行為を繰り返す重篤な患者を治療する。子どもの治療は、主に薬物治療を行う大人とは異なり、心の安定を取り戻す心理療法が中心だ。長野県の児童精神科病棟では、遊びや運動を通して表現力を養うほか、大人が多い集団の中で対人関係を学んでいる。

 県は17年度一般会計当初予算案に基本計画策定費として約1500万円を計上。18年度までに設計を完了し、19、20年度に新病院を建設する。県は50人程度の入院患者を見込む。

 精神科の子ども専門外来「児童思春期外来」は、矢吹病院を含め県内41医療機関に設置されている。患者は増加傾向にあり、初診まで数カ月待ちの状態が続いている。医療関係者は、外来が周知されてきたことに加え、虐待など子どもを取り巻く社会状況の変化も背景にあると推察する。

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