区割り改定の影響に神経とがらせ 衆院選で福島3、4区陣営

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 安倍晋三首相が25日に衆院解散を表明する可能性が高まる中、県内5小選挙区に立候補を予定する陣営は臨戦態勢に入った。7月に施行された改正公選法による区割り改定で、福島3区の西郷村が福島4区に編入されてから初の衆院選となる。3、4区の立候補予定者は区割り改定の影響に神経をとがらせながら、選挙準備を進める。(文中敬称略)

 ◆4区

 衆院小選挙区の区割り改定により、7月に福島3区から4区に編入された西郷村の有権者数は1万6425人(9月1日現在)で、会津若松、喜多方両市と会津美里町に次ぐ4番目の大票田だ。2014(平成26)年12月の衆院選では、当時維新の小熊慎司が自民の菅家一郎に416票の僅差で勝利した。今回は民進の小熊、菅家の両陣営ともに接戦を見据え、西郷村での支持拡大を急ぐ。

 西郷村では前回、玄葉光一郎(民進)が上杉謙太郎(自民)より2千票以上多い約4500票を獲得。小熊は玄葉の地盤を継承するが、民進党県議の一人は「西郷は大丈夫という過信が怖い」と予断を排除。4区編入後から切れ目なく村内での活動を続け、選挙態勢の構築を進めている。

 西郷村で民進との差を詰めたい菅家は村内に事務所を開設、人員を配置して臨戦態勢に入った。同村を拠点の一つにしてきた上杉とも連携し、民進の地盤の切り崩しに挑む。陣営幹部は「まずは菅家一郎という候補者を知ってもらう。政権与党の一員であることを前面に出していく」とする。

 古川芳憲(共産)は選挙区内全域の街頭宣伝活動を重点的に行う方針で、区割り変更を意識せずに広く支持を訴える。

 渡辺敏雄(社民)は西郷村の党員と連携し浸透を図る。党会津若松総支部は26日に選挙対策の結成総会を開き、活動内容を決める。

 ◆3区

 前回衆院選で9万4462票を獲得して当選した玄葉光一郎と4万9174票で敗れた上杉謙太郎が再び相対する。4区同様、玄葉、上杉両陣営とも西郷村が4区に編入された影響を注視しながら、選対の整備に奔走する。

 前回、2千票以上の差をつけた同村の票がなくなる玄葉陣営は解散に備えて準備を急ぐ。当選8回を支えた後援会組織や支援団体との連携を密にし、強固な態勢づくりを進める。陣営は玄葉が民進党の総合選挙対策本部長代行として応援演説で国内を巡ることも予想しており、「支援団体と一体で支持拡大に取り組みたい」と気を引き締める。

 上杉は地道なあいさつ回りで認知度向上に努め「3年間の集大成」と意気込む。西郷村も拠点の一つとして準備してきただけに、区割り変更を不安視。自民党推薦の元県議が玄葉の後援会が支援する現職を破った4月の田村市長選の余勢を駆り、同党県連は県議で元県議会議長の斎藤健治を選対幹事長に据え、玄葉の「牙城」に挑む。

 橋本健二(共産)は白河市に選挙対策本部を設置。街頭宣伝などを通し、憲法を守ることや労働者の待遇改善などを訴える。