元衆院議員・坂本氏が政界引退 後継候補に福島県議の長男

 

 自民党の元衆院議員の坂本剛二元経済産業副大臣(72)は24日、いわき市で開かれた連合後援会の緊急総会で、次期衆院選には出馬せず、政界引退することを表明した。

 坂本氏は、報道陣の質問に「70代で挑む厳しさを感じた。進退は潔くと思った」と説明した。

 坂本氏は中大経済学部卒。市議1期、県議3期を務めた。1990(平成2)年の衆院選旧福島3区で自民党から出馬し初当選、通算7期を務めた。旧新進党などを経て自民党に復党したが09年に落選。12年に返り咲いたものの、14年の前回衆院選で比例近畿ブロックに単独出馬し落選した。

 後援会が竜太郎氏に立候補要請へ

 自民党の坂本剛二元衆院議員(72)が24日、政界引退を表明したことを受け、坂本氏の連合後援会は同日開催の緊急総会席上、県議で長男の竜太郎氏(37)に後継候補として次期衆院選への立候補を要請する方針を固めた。

 坂本氏は竜太郎氏への立候補要請に関し「本人の意思確認はしていない。正式発表はもう少し後になる」と話した。

 竜太郎氏は、福島民友新聞社の取材に対し「(立候補要請の話を)間接的に聞いた。驚いている。福島のために国政へという思いもあり、重く受け止めたい。自分の後援会などと相談、回答をまとめたい」と述べた。