福島県各党...擁立作業『急ピッチ』 安倍首相が衆院解散を表明

 

 安倍晋三首相が25日、衆院を28日に解散することを正式に表明した。衆院選を見据えた各党の擁立作業は急ピッチで進む。(敬称略)

 絡み合う支持構図

 【福島1区】自民現職の亀岡偉民に、前回衆院選で5千票差まで肉薄して比例復活を果たした民進現職の金子恵美、共産新人の斎藤朝興が挑む。11月の福島市長選を巡る県議、市議らの動向が支持構図に複雑に絡み合い、各陣営は市長選への影響を注視している。

 前回と同じ顔ぶれ

 【福島2区】自民現職で元復興相の根本匠、民進新人で医師の岡部光規、共産新人の平善彦と、前回と同じ顔ぶれの3人が立候補を予定している。各陣営は大票田の郡山市を中心に戦略を練るが、風に影響されやすい土地柄でもあり、足元固めを進める。

 田村市長選...影響は

 【福島3区】西郷村が4区へと選挙区が移る中、元外相で民進現職の玄葉光一郎と自民新人の上杉謙太郎が再び対決、共産は新人の橋本健二を擁立する。元自民県議が、玄葉後援会の支援を受けた現職を破った田村市長選の影響など、各陣営は情勢分析を進める。

 西郷での浸透が鍵

 【福島4区】前回は維新、今回は民進所属として初めて臨む現職の小熊慎司と、自民現職の菅家一郎の3度目の対戦。これに共産新人の古川芳憲と社民新人の渡辺敏雄が絡む。各陣営は選挙区で4番目の大票田となる西郷村での浸透が鍵となるとみて、力を入れる。

 水面下で立の動き

 【福島5区】現職復興相の自民・吉野正芳と、7月に繰り上げ当選した民進現職の吉田泉、共産新人の熊谷智、社民新人の遠藤陽子が立候補を予定。いわきでは市長選から3週間弱で解散を迎える。水面下で候補擁立の動きがあり、各陣営は神経をとがらせる。