「希望の党公認」のみ支援 民進福島県連方針、4氏申請の意向

 

 10月10日公示、22日投開票の衆院選で、民進党県連は29日、新党「希望の党」の公認候補を支援する方針を決めた。新党に公認されない候補者は県連として支援しない。亀岡義尚幹事長は「当初は民進党の候補者として擁立する予定だった5人全員が希望の党に移ると信じている。ただ、希望の党以外の候補者は応援できない」と話した。

 福島市で開いた常任幹事会で方針を了承した。県連が希望の党公認候補の支援を決定したことで、民進党公認で県内5小選挙区から立候補を予定していた前職4人と新人1人の出馬に向けた手続きは加速する。しかし、希望の党の公認の最終判断は小池百合子代表に委ねられており、先行きは不透明だ。

 両党間で候補者調整の実務を担う民進党総合選挙対策本部長代行の玄葉光一郎氏(53)=福島3区=は新党の幹部としての起用が見込まれており、合流は確実。同じく前職の小熊慎司氏(49)=4区=と吉田泉氏(68)=5区、新人の岡部光規氏(49)=2区=は新党に公認申請する意向を固めた。

 小熊氏は29日、福島民友新聞社の取材に対し「民進党の決定のもと一致団結してやっていく」、岡部氏は「希望の党に公認申請する方向で考えている」とそれぞれ明らかにした。吉田氏は30日、希望の党公認を前提に、支持者にこれまでの経緯を説明する。

 一方、前職の金子恵美氏(52)は29日、福島民友新聞社の取材に対し「地元で経緯を説明し支援者の意見を聞いているが、まだ判断していない」と態度を保留した。選挙区での支援態勢などを考慮しているとみられる。