福島1区・金子氏、野党共闘に含み 「党派超えて戦いたい」

 

 衆院選福島1区に無所属で立候補する意思を表明した民進系前職の金子恵美氏は、県庁で3日に開かれた記者会見で、共産、社民両党との野党共闘について「現段階では考えていない」としつつも「とにかく党派を超えて戦いたい」と含みを持たせた。

 金子氏との連携について、野党共闘の可能性を模索する共産党の久保田仁県委員長は「政策などで共闘が実現できるかどうかを含め、個別に検討していく」と前向きに捉えた。

 社民党は、民進党が希望の党と事実上合流することになったことを踏まえ、1区で締結していた政策協定を白紙撤回した経緯がある。

 紺野長人県連代表は、金子氏との連携について明言を避けながらも「希望に公認申請しなかったことは前向きに評価したい」と述べた。

 また、野党統一候補の擁立を呼び掛ける市民団体「安全保障関連法の廃止を求めるふくしま県市民連合」の坂本恵共同代表(福島大教授)は「大変勇気ある決断」と金子氏の対応を評価、4日に記者会見を開き、衆院選の対応を発表する予定だ。