チラシで「4区です」 区割り変更の西郷村、啓発活動を強化

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西郷村が全戸配布した啓発チラシ。福島3区から4区への編入を周知するが、村選管は投票率低下を心配している

 衆院選に小選挙区制度が導入されて以降、福島県では初めて区割りが変更されての総選挙が行われる。「1票の格差」是正のため7月に施行された改正公選法による区割り変更。県南の西郷村が福島3区から、生活圏や気候風土が異なる福島4区に編入された。

 県選管と村選管は、区割り変更から3カ月余りで迎える選挙に投票の混乱や選挙離れを懸念、これまで以上に啓発活動を強化する考えだ。

 「西郷村は区割りの改定により、4区に属することとなりました」。衆院解散を受け、村選管は選挙が行われることと区割りが変わったことを周知するチラシを急きょ作製した。

 啓発チラシは行政区長を通じて村内の全5500戸に配った。今後は街頭での活動に加え、広報車による村内巡回や、防災行政無線などでさらに周知徹底する考えだが、村選管の職員は「投票率が気になる」と本音を漏らす。

 昨年7月に行われた参院選では、県内投票率57.12%に対し、西郷村は3.57ポイント下回る53.55%だった。東京電力福島第1原発事故で住民避難を余儀なくされた町村を除けば、人口30万人を超える郡山、いわき両市に次いで低い。

 衆院小選挙区の区割り見直しは2020年の国勢調査に基づき、22年以降に再び行われる見通しだ。今後も東京を中心とした大都市部への人口流入が続き、地方の人口減が加速する傾向が続いた場合、本県小選挙区は現行の5から1減の4になる可能性もある。

 西郷村のみにとどまった今回の区割り変更とは異なり、地域や郡、市域などを分割した区割り変更も想定される。県内各市町村選管は、将来を見据えた対応が求められる。

 衆院選で、福島4区には会津に居住地がある4人が立候補を予定する。西郷村の会社役員(39)は「候補者の人物像が分からない。内容が充実した政策を訴えてほしい」と求める。

 候補者は、会津と県南という地域の垣根を越えた政策を有権者に浸透させられるかが問われそうだ。