大票田中心に『浮動票』照準 福島選挙区、候補者が最後の訴え
22日投開票の衆院選は最終盤を迎えた。県内5小選挙区の17候補は安倍政権の是非や政権の枠組みなどの争点のほか、復興加速化をはじめ県民生活に直結する訴えを響かせる。選挙運動最終日となる21日は各選挙区の大票田を中心に最後の訴えを行い、12日間の選挙戦を締めくくる。(敬称略)
【福島1区】前回の雪辱を期す金子恵美は現状を「横一線」と見て、福島市や伊達地方で浮動票の掘り起こしを最後まで徹底する。亀岡偉民は福島市と伊達地方を重点地区とし、遊説を展開。支援企業の社員ら後援会組織の細部まで働き掛けを強め、支持拡大を狙う。
【福島2区】根本匠は選挙区内全域の遊説のほか、SNS(会員制交流サイト)で若者や無党派層への浸透を図る。岡部光規は郡山市全域を巡り、消費税増税凍結や次世代産業育成などの政策を軸に最後の訴えを行う。平善彦は全域の遊説で若年層らに支持を求める。西村恵美は人出の多い郡山市中心部などを遊説する。
【福島3区】上杉謙太郎は全域の遊説に加え、後援会組織を総動員し、須賀川市、岩瀬地方を中心に票の上積みを目指す。玄葉光一郎は個人演説会の状況を見極め、支持の足りない世代、団体への浸透を急ぐほか、大票田の遊説に力を入れる。橋本健二は須賀川市などでの街頭演説で安倍政権批判票の取り込みを狙う。
【福島4区】激戦を続ける小熊慎司、菅家一郎とも大票田の会津若松、喜多方両市の票の行方が勝敗を左右すると分析、遊説や電話などを通して浮動票の掘り起こしに死力を尽くす。渡辺敏雄は大票田を中心に街頭演説の回数を増やし、政策を訴える方針。古川芳憲は大票田から近隣町村への支持拡大、支持固めを徹底する。
【福島5区】吉野正芳はこれまでの組織固めを基盤に、浮動票の獲得に重点を置く。いわき市中心部などを遊説する。吉田泉は最終盤、無党派層への浸透に全力を注ぐ。地盤のいわき市平を中心に遊説し、票固めを進める。熊谷智は電話や声掛けで票の上積みを進める。遠藤陽子は各地区で街頭演説を行い、支持拡大を図る。
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