ドーム・安田会長・CEOに聞く 「地域の潜在力を発揮させる」

 
締結を取り交わした(左から)大倉智社長、安田秀一会長・CEO、五阿弥宏安社長=いわき市・ドームいわきべース

 ドームの安田秀一会長・CEO(46)にパートナーシップ締結の意義などを聞いた。

 ―オフィシャル・パートナーの第1号に地方紙を選んだ。
 「地方紙とパートナーシップを結ぶことで(自分たちの知らない)地方に点在する潜在力に気付くことができる。連携の中から地方の潜在力を連鎖させるような動きを見いだし、地域をリードする役割を果たしていきたい」

 ―いわきFCは発足後、公式戦無敗を続ける。
 「強いチームでいることが一番(サポーターに)喜んでもらえる。地元に認められる成績を残していることはうれしい。ただチームが強いのか、弱いのかというよりも、どのようなサッカーをするのかという考え方が大切だ。大倉智社長やピーター・ハウストラ監督とよく話をしているが、見ている人に勇気を与えるプレーをすることが一番であり、その考え方を選手やチームに浸透させたい」

 ―JFL昇格を期待する声がある。
 「試合は結果が全てであり、勝ち続けることは容易ではない。一生懸命プレーした結果としてJFL昇格が与えられると考えている。ただ一度もそこを狙えとは言っていない。メインスタジアムという物理的問題もある。いわき市が活気づく起爆剤となるようなものを計画・立案して、それを市民に認めてもらうことが先決だ」

 ―いわきFCに描く夢は。
 「福島県が復興から成長の道へと進む中で、いわき市が常にトップランナーとしているためには、いわきFCも成長し続けなければならない。いわきFCがいわき市の潜在力を呼び起こして元気にさせ、その元気を浜通りや中通り、会津に波及させたい。地方創生のベストモデルとなることが夢でもある」