「勇気与えるプレーを」 いわきFC4選手、勝利で『恩返し』誓う

 
「福島民友」のロゴが刻まれた公式練習ジャージーを身に着ける(左から)片山、菊池、古山、クルルの4選手=いわき市・ドームいわきべース

 「スポーツを通じて元気な福島の姿を全国に発信したい」。いわき市で29日に行われたいわきFCと福島民友新聞社とのパートナーシップ契約締結式で両者の理念が共鳴した。「福島民友」のロゴが刻まれた公式練習ジャージーに袖を通した若きいわきFCの選手たちは地域に勇気を与えるプレーを見せ続けることを誓った。

 締結式では、主将のDF古山瑛翔(22)、FWの片山紳(23)と菊池将太(23)、GKアンドレ・クルル(29)の4選手が登場。試合さながらの精悍(せいかん)な顔つきで4種類の真新しいジャージーをお披露目した。

 JFAアカデミー福島出身の古山主将は「結果を出すことが恩返しになる。サポートに感謝し、期待に応えていきたい」と闘志を燃やす。試合を重ねるごとにサポーターの力を感じているという片山選手は「多くの人に愛されるチームになりたい。勝利の報告ができるよう頑張っていく」とさらなる活躍を約束した。

 選手は「最短でのJFL昇格」を目標にサッカーに打ち込み、高いレベルにあるJリーグのチームとの対戦などで実戦感覚を磨いている。一方で、水~土曜日の午後は物流センター「ドームいわきベース」で働く。菊池選手は「働く姿勢や私生活そのものがピッチにも表れる。一人の社会人として自覚を持ってチームに貢献したい」と、与えられた環境に感謝しながら夢への思いを強くする。

 いわきFC初の外国人選手としてチームに合流したばかりのクルル選手も思いを共有する。日本語でまだ話せないが、「日本の文化を大切にしながら新たな環境でチャレンジしたい」と英語で決意をにじませた。