いわきFCの佐藤選手「プレーで恩返し」 天皇杯福島県大会
「地元をサッカーで盛り上げたい」。いわきFCイレブンが"公約"通りの活躍で初戦を飾った。郡山市で3日行われた天皇杯全日本選手権県代表決定戦の1回戦。チームを運営するいわきスポーツクラブ(いわき市)が福島民友新聞社とパートナーシップ契約を結んで迎えた初の公式戦を5―1で快勝、サポーターに白星を届けた。
「プレーで福島に恩返ししたい」。初の公式戦のピッチに立ったDF佐藤令治選手(23)=喜多方市出身。試合前、「福島民友」のロゴが入った公式練習ジャージーに袖を通し、ほとばしる闘志を抑えるかのように黙々と体を動かした。
佐藤選手も他の選手と同じく本県復興を胸に刻んだ一人だ。富岡高に通いながらJFAアカデミー福島で技術を磨き、2年の時に東日本大震災で被災して以降もサッカーを続けた。
同アカデミーを卒業後にメキシコのプロチームでプレー。震災、原発事故に苦しむ福島を遠くから眺めることしかできず「福島のために、まだ何もできていない」と歯がゆさを感じたという。5月にいわきFCに合流し、「福島で生まれ育って多くの人に支えてもらった。福島でサッカーができる機会をもらった」。試合後、佐藤選手は詰め掛けたサポーターを前に古里への熱い思いを語った。
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