いわきFCが準決勝進出 天皇杯サッカー福島県予選

 
【FCプリメーロ―いわきFC】3アシストでいわきFCの攻撃の起点を担ったMF久永=十六沼公園サッカー場

 サッカーの第21回県選手権大会・第96回天皇杯全日本選手権県代表決定戦第8日は30日、福島市の十六沼公園サッカー場で準々決勝2試合が行われた。Jリーグ参入を目指すいわきFC(県社会人リーグ2部)は6―0でFCプリメーロ(東北社会人リーグ1部)を下し、準決勝に進んだ。

 いわきFCは前半14分、MF久永のFKをDF高野が頭でたたき込んで先制。5分後にはMF久永のクロスにFW平岡が頭で合わせて追加点を挙げるなどし、前半を3―0でまとめた。後半に入っても勢いは衰えず、後半3分にMF久永のCKにFW平岡が頭で反応するなど6得点で快勝した。

 いわきFCは次戦の31日、同サッカー場で福島大サッカー部と対戦する。午前11時開始予定。

 久永が3アシスト

 右足から繰り出される正確なパスがいわきFCの得点シーンに彩りを添えていった。3アシストのMF久永翼は強力攻撃陣の多彩な攻撃を演出した。

 「ディフェンスが体を張って奪ったボールを攻撃につなげることが仕事」と、積極的に前線にボールを供給。次々と得点をアシストしていった。

 会心は後半3分のCKの場面。「気持ちよく打ってほしかった」と久永が蹴り出したボールは高い放物線を描くと、FW平岡将豪の打点の高いヘディングによってゴールへ突き刺さった。

 攻撃に参加するDFの体力を考えて、CKでは「ミスキックしない」ことに意識を置いているという久永。正確なキックの陰には味方への思いやりが宿る。

 次戦に勝利すれば、決勝の舞台には福島ユナイテッドFCが控えている。「いつも通りのプレーで(決勝に)つなげたい」。司令塔は悲願達成を見据えた。