いわきFC、公式戦「21連勝」 初の全国切符、躍動を期待

 
県勢チームとして4年ぶりの全国大会出場を決めたいわきFCの選手たち=8日、相馬市・相馬光陽サッカー場

 無傷の公式戦21連勝目は、初の全国大会への切符を獲得する勝利となった。相馬市の相馬光陽サッカー場で8日に行われたサッカーの全国社会人選手権大会東北予選会第1代表決定戦は、いわきFCがコバルトーレ女川を破り、全国大会への切符を獲得した。日本フットボールリーグ(JFL)昇格につながる同大会。選手、サポーターらはJ参入への思いを募らせる。

 激しい雨の中での大一番、いわきFCは2―0で快勝。サポーターも熱い応援で選手を後押しした。いわき市の本多滋さん(61)はいわきFCのレプリカユニホームを着て声援を送り、「JFL昇格を目指し、勢いこのままに全国大会でも頑張ってほしい」と話した。

 先制点を決めた新井伶治選手(22)の父正美さん(48)は埼玉県の自宅から同市に宿泊し、会場に駆け付けた。「全国大会では、がむしゃらに最後まで戦い抜いてほしい」と全国大会での躍動に期待を寄せた。

 東北の強豪社会人チームが集う大会を勝ち抜いたことはチームの成長の証しでもある。ピーター・ハウストラ監督(49)は「暑さや激しい雨の中での連戦で、コンディションを保ち続けることができたことは収穫になった」と充実した表情を見せる。主将の古山瑛翔選手(22)は「JFL昇格には全国でも負けられない。練習を積み重ね、チーム、個人で向上していかなければならない」と気を引き締めた。