「カルチャー」つくる いわきFC・田村雄三新監督に聞く

 
厳しい表情で新シーズンの抱負を語る田村新監督

 ―監督として抱負は。
 「練習場などハード面は整ってきたのでサッカーのソフトの部分をつくらなければいけない。いわきFCのスタイル、戦い方、在り方を含めた『カルチャー』をつくる1年で、その土台を選手と一緒につくることが僕の役目になる。選手の声を拾いながら厳しく、そして、優しくやっていきたい」

 ―昨季から見えた課題は。
 「選手の体は大きくなったが、それがサッカーの動きにつながっていなかった。思ったよりサッカー的な動きができていない印象を持った。いろいろなデータを比べるとまだそこの部分が弱い」

 ―目指すチーム像は。
 「身体的強さへの既存の考え方や基準を変えることを目指す『日本のフィジカルスタンダードを変える』というビジョンがある。目先の勝利よりも自分たちのやろうとしている、変えようと思っていることを遂行していく」

 ―選手に求めることは。
 「サッカーの技術だけではない。サッカーだけやっていてもサッカー選手として絶対成功しない。仕事をきちんとこなさない選手は試合に使わない。(ドームいわきベースでの)仕事とサッカーの両立を選手に求めていく」