いわきFCや元日本代表の岩政選手ら、ふたば未来学園生を指導

 
高校生とサッカー教室で触れ合ういわきFCの古山選手(左)=広野町サッカー場

 福島第1原発の視察を終えたサッカー元日本代表の岩政大樹選手らは10日、広野町サッカー場でサッカー教室に臨んだ。地元のふたば未来学園高サッカー部の1、2年生39人にプロの技術や心構えを教え、原発事故による被災地で夢を追う高校生にエールを送った。

 会場にはJリーグ入りを目指すいわきFC(いわき市)の選手も駆け付け、練習に合流した。いわきFCが高校生向けのサッカー教室に参加するのは初めて。

 部員とプロ選手らが対戦するミニゲームが行われ、ピッチを駆け回り、競り合いを繰り広げた。主将の佐藤萩さん(17)=2年=は「プロ選手と身近に接し、部員一人一人がじかにプレーすることができて貴重な経験になった。今後のサッカー人生に生かしたい」と目を輝かせた。

 JFAアカデミー福島出身でいわきFCの古山瑛翔選手(23)は「練習を重ねた思い出のピッチで、高校生と一緒にサッカーをできていることがとてもうれしい」と復興が進む現状を実感した。