【コラム】WALK TO THE DREAM-7 長く愛される選手必要

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 いわきスポーツクラブ・大倉智社長

 カズさん

 J2横浜FCの"カズ"こと、三浦知良選手が開幕戦の今月26日に50歳の誕生日を迎える。最近、「50歳Jリーガー」の誕生が話題となっているが、カズさんはすごい。横浜FCが契約してくれる部分もあるが、あれだけ節制し、自分を追い込んでいる人はいない。

 カズさんとは会えば、あいさつする程度の関係だが、本当にサッカーが好きなんだと感心している。あの情熱には誰もかなわない。若い頃に単身でブラジルに渡るという発想が物語るように、純粋にサッカーを愛し、サッカーと向き合い、打ち込んできた。だから、みんなに愛される。

 カズさん同様、大ベテラン選手の「ゴンさん」こと、中山雅史選手(J3アスルクラロ沼津)とは親しくさせていただいている。中山さんも情熱があり、妥協をしないで鍛え抜く。その気持ちがないとサッカーは続けられない。自分に置き換えたらこの年で現役選手はできないが、今になって、プロテインを飲み、体を鍛え始めた。

 僕が現役当時は現在のようにプロテインやサプリメントの飲用や効果的なトレーニングのノウハウなどの正確な知識はなかった。もし、あの時、ノウハウを教えてくれる人がいれば選手寿命は違っていたかもしれない。ただ、カズさんや中山さんは現在でもやり続けているからこそ、現役で活躍していると思う。

 いわきFCにカズさんのようなベテラン選手はいないが、僕が反面教師として、サッカー選手として成功する道を伝えていきたい。実際に選手にSNSでメッセージを送っている。アカデミー構想もスタートする。いわきFCの「血」を持った選手が将来プロになって長くサッカーをやる姿、地域の子どもたちのあこがれになるような姿を目指していく。

おおくら・さとし 川崎市出身。早大商学部卒。現役時はJリーグの柏レイソルやジュビロ磐田などでFWで活躍。引退後はセレッソ大阪チーム統括ディレクター、湘南ベルマーレGM、社長などを歴任し、一昨年12月から現職。47歳。