水田に「いわきFCロゴ」 いわきの市川さん、農業・観光をPR

 
「子どもから大人まで参加してもらい、いわきFCのロゴマークを浮かび上がらせたい」と意気込む市川さん=いわき市四倉町の水田

 いわきFC(県社会人サッカーリーグ1部)のロゴマークの絵柄が田んぼに浮かび上がる。いわき市で農業などを営む市川英樹さん(45)が代表を務める、ふくしまたんぼアートプロジェクトが農業復興のアピールと観光振興を目的に、同市で田んぼアートに挑む。

 市川さんは愛知県豊田市出身で、東京電力福島第1原発事故の廃炉作業に当たってきた元作業員。福島の人の優しさや温かさにほれ込み、いわき市に移り住んだ。

 田んぼアートの資金はインターネット上で資金を募るクラウドファンディングを活用。第1弾となる絵柄にはスポーツの力で本県の復興を後押ししているいわきFCを選び、チームを運営するいわきスポーツクラブから承諾を得た。

 場所は、同市四倉町の農産物の6次産業施設「農と食の体験ファーム ワンダーファーム」に隣接する水田。約10アールの水田に、雑穀米の稲の色の違いを生かして、いわきFCのロゴマークを浮かび上がらせる。

 市川さんは「農業とスポーツのコラボという新しい切り口を大勢の人に見に来てもらい、観光に寄与したい」と意気込む。

 5月に田植えイベント

 ふくしまたんぼアートプロジェクトは5月14日午前9時から、いわき市四倉町の農産物の6次産業施設「農と食の体験ファーム ワンダーファーム」に隣接する水田で田植えイベントを開く。雨天決行。